On zou-shi

2017年03月14日
 春夏秋冬叢書「そう」54号が発売されております。今号のキーワードは「子」。私は例によって「地名探訪」「三遠南信産××育」、あと子供の祭りということで遠山郷上町の御祝棒(→●□)を、女性取材記者(まり)は岡崎市立竜美丘小学校の子供相撲をやっております。
 さて地名探訪。今回は豊川市の蔵子(ぞうし)を取り上げてみました。どこかというと、ここです。



 豊川市街地の外縁部に位置する、ごくありふれた住宅地です。一般的な蔵子のイメージはこんな感じではないでしょうか。

170313-4.jpg

 蔵子二丁目の、国道1号桜町交差点から姫街道の諏訪橋西交差点に通じる県道とか。

170313-3.jpg

 あるいは蔵子三丁目の、整然とした街路とか。なんというか、実に豊川っぽい感じ。
 一見、これと言った特徴もないような町に思えるのですが、調べてみると意外に面白い歴史がありました。蔵子は戦国時代に林次郎兵衛家次という人が開いたのですが、西に2kmほど離れた白鳥(国府駅東の高台にある集落)の「子供」の村として扱われ、長いあいだ不遇をかこってきた…というのです。詳しくは本書をご覧ください。
 蔵子には一から七丁目まであり、そのうち一・二丁目が古くからの村、三~七丁目が高度成長期に区画整理された地域になります。上の写真の場所はいまひとつパッとしませんが、地図で狭い道がグチャグチャっとなっているあたり、一・二丁目の中心部に入り込むと、古い村らしく神社や寺や農協があったりしてなかなか味わい深い風景が見られます。

170313-6.jpg

 宗心寺である。

170313-5.jpg

 JAひまわり蔵子支店横の古い農業倉庫である。

170313-7.jpg

 果樹園である。
 うーん、この町の味わい深さは僕の写真ではなかなか伝わらないのであった。
(まさ)

170313-1.jpg
東三河雑 | Comments(0) | Trackback(0)

山里の水路のブルース

2016年12月28日
 上川角では旧橋の親柱が収穫でしたが、大千瀬川を挟んだ下川角のほうでは、山際に伸びる水路に目を奪われました。さんざん共感を得られないネタをアップしているけれど、これはもう最果てでありましょうか。

161228-1.jpg

 ナイス蛇行!

161228-2.jpg

 シブい、シブすぎる!
 僕の実家のある揖斐川町の集落にこれと同じような水路がありまして(ウチのほうでは“イスイ”と呼んでいる)、子供の頃から馴染んでいることもあって大小関わらず水路には目がないのである。源流目指して遡ってみたり、木端を流して競走する「船流し」遊びに興じていたので、水路を見るとついどこまで辿っていきたくなります。普通、なるよネ!ならない?

161228-3.jpg

 自然石の「疎水開削記念碑」も発見。こんなものを作ってしまうほど、開通の喜びはひとしおだったのでしょう。できれば水が流れているところを見てみたい。
(まさ)
東三河雑 | Comments(0) | Trackback(0)

おやおや親柱0004

2016年12月25日
 春夏秋冬叢書「そう」53号連動ボツネタ。
 地名探訪の「角の付く地名」の候補には、気賀四ツ角の他に東栄町の川角(かわかど)も挙がっていました。国道473号沿いの、本郷と浦川のちょうど中間に位置する集落です。



 ご覧のとおり、大千瀬川を挟んで上川角と下川角に分かれています。地名の由来は見たまんま、地形以外のなにものでもなく、特に話が広がらずネタも見つけられなかったので、あえなくボツにした次第。この雑誌でなけりゃ取り上げられることもまずなさそうな集落で(いつもそんなところばかりですが)、雰囲気もよかったので惜しいのだが…。

161225-1.jpg

 上と下を結ぶ川角橋。昭和59年に架橋された、特にどうということもない橋ですが、すぐ下流に昭和6年架橋の旧橋の土台が残っています。この橋を通るたびに気になっていたものの地味すぎていつもスルーしていたので、この機会に見物することに。

161225-5pg.jpg

 現在は導水管の土台として活用されており、取り付け部分のみ欄干が残存。薄汚れた通行止標識と色あせた県の一級河川標識も残っています。何と言うか、じっくり見たところで特にどうということもありませんが…。
 橋のすぐ近くに川角集会所があるのですが、その敷地内に旧橋の親柱が保存されていたのには、今回初めて気が付いた。

161225-4.jpg

 その並べ方がなんか墓っぽいのであった。

161225-3.jpg

 ちなみにその川角集会所。この写真のポイントは、やたらとデカい集会所名と(こんなにも存在を主張する集落の公民館も珍しい)、生きている公衆電話ボックス。
(まさ)

161215-4.jpg

---------------------------------------
◎マルカドブックス
2冊更新しました。
0282探検家、40歳の事情(角幡唯介)→●□
0283崇徳院を追いかけて(鯨統一郎)→●□
東三河雑 | Comments(0) | Trackback(0)

神社の土台の珍しいヤツ

2016年09月10日
 8月半ば、豊川市の豊川河畔あたりをうろうろしていた際、三上町の三上橋西詰近くでたまたま目に入った蒜生神社にふらふらと立ち寄ってみました。

160909-1.jpg

 特にどうということもない小さな神社です。
 しかし、普通の神社と比べるとなんか違和感があり、ぞわぞわさせられます。その理由のひとつは狛犬が正面を向いていること。ナゼ?そしてもうひとつは、拝殿の土台の石積みがやけに白っぽいこと。遠州では白っぽい石で組まれた石垣によくお目にかかりますが、三河で遭遇した記憶がありません。
 その土台に近付いてみると、物凄い「作品」でぶったまげた。

160909-2.jpg

 なんと上段部分の石に彫刻が施されているのである!ここに?ここに彫るか普通!?

160909-3.jpg

 見事すぎる浮彫である。

160909-4.jpg

 立体だけでなく線刻も美しすぎる。写真右は「瓢箪から駒」で、瓢箪の口から飛び出た馬が彫られています(クリックで拡大します)。
 題材は縁起物で、桜、松竹梅、岡目、「大学 一」のタイトルが見える書物、巻物に描かれた亀と「寿」の文字、宝珠、桔梗紋(紋か?)、あと自分の教養不足でなんなのかよくわからないものがいろいろで、全部で十数個。

160909-5.jpg

 いったいどこの誰がこのような名作を作ったのかと思ったらしっかり銘も入ってて、それを見てまたびっくり。「明治十九年 知多郡新知村 石工 竹内十助 同常吉」とあります。
 新知は今の知多市で、名鉄朝倉駅から古見駅のあたり。岡崎ならわかるが、なぜわざわざ知多の石工が?そもそも東三河内陸部と知多は繋がりがかなり薄い実感があり、二つの地域が関連する話題が思いつきません。
 近所の人から情報を得たいところでしたが、夏の盛りの昼下がりということもあって誰も見当たらず。とりあえずネットでは何も引っ掛からなかったし、ここはひとつ東三河でも知多でも仕事をしているわたくしが、そのうち両方で突っ込んだ調査をしてみようと思いますので請うご期待(誰が期待を?)。
(まさ)
東三河雑 | Comments(2) | Trackback(0)

青、赤、黄

2016年09月08日
 気賀から天浜線で来た道を引き返し、豊橋へ戻ってきたらまだ15時すぎ。そのまま名鉄で帰りたがる5歳児を「カキ氷食べさせてやっから」となだめすかして、トリエンナーレ豊橋会場へなんとか行くことができました。
 岡崎もそうでしたが、この現代アートイベントの楽しみの一つは、普段は入れない、もしくは入ろうと思わない昭和の地味ビルの内部を、心置きなく観察できることです。会場のひとつが近年メジャー物件化した水上ビルというのがまた嬉しい。牟呂用水の暗渠上に昭和40年に建設されたビル群で、正式名称は「大豊水上ビル」。

160908-1.jpg

 6月に開催された「雨の日商店街」に友人が出店していたこともあり、一階の店舗部分はちょくちょく見物しているのですが、ブラジル人芸術家ラウラ・リマという方が二階以上の居住部分にも作品を展開しているというので、これだけは見逃せない。作品は、ビルの縦1ブロックを鳥籠にするというもの。

160908-2.jpg

 中に入ると、階段も通路も各部屋もけっこう狭い。へぇ~、こんなふうになってたんだ~。通路部分の青い床と、畳敷きの取り合わせがまたなんとも味わい深い。
 探検的な雰囲気に5歳児のテンションも上がっておりました。というか、カキ氷を食べたばかりなので…。

160908-3.jpg

 へぇ~、屋上もあるんだ~。実に新鮮な眺め。向かいに建っているようなマンションからではなく、老朽化したコンクリ越しというのがいいのです。

160908-4.jpg

 続いてもう一つの主会場、駅前大通に面した開発ビル。昭和47年の建築で、正面全体を覆うまるで防具のような出窓と、屋上に飛び出した角が印象的…というか、隣の名豊ビルと向かいの旧丸栄が外観的にも利用価値的にもインパクトが強すぎて、どうにも中途半端な印象が拭えないビルです。
 ここは階段が強烈だった。
 
160908-5.jpg

 床が赤、壁が黄のツートンなのである!

160908-6.jpg

 そして消火栓ボックスが黄で文字が赤!キレンジャーか!これ自体がほぼアート。いや、作った人がアート的な意識でデザインしたんじゃないかと思いますが。
(まさ)
東三河雑 | Comments(2) | Trackback(0)
« Prev | HOME | Next »