アウトオブ絶景本0001

2010年05月10日
 5/1に発売された拙著「鉄道でゆく東海絶景の旅」(風媒社/1575円)プロモーションシリーズ(詳細→●□)。
 本書では82ヶ所の眺望ポイントを取り上げていますが、わざわざ撮影に行ったのにボツにした場所もけっこうあります。藤子不二雄Aの「まんが道」で、高校生の満賀と才野が手塚治虫邸を訪ねたとき、300ページで出版された「来るべき世界」が本当は1000ページ以上あることを知り衝撃を受けた、というシーンがありますが、あれと似たようなものです(ぜんぜん違います)。
 ボツにした理由は、ページの都合、眺めはいいけど写真にインパクトがない、駅から2キロ以上あって掲載条件にあわない、行ってはみたけど大した眺めではなかった、書くネタがなかった等々さまざま。いずれもマイナーなことに変わりはなく、今後何かに使われることはたぶんないでしょうし、もったいないのでここで紹介していきます。

 さて、本書では、豊橋近郊のスポットで岩屋観音を取り上げています。ここは東から豊橋平野を眺めるポイントですが、西にもポイントがあります。それは、愛知御津駅の西側にそびえる御津山。豊橋方面から列車に乗った場合、愛知御津駅を出てすぐ右手、中腹に「みと山荘」のカンバンが見える小山です。東三河でもかなりマイナーな部類の山でして、僕もこれまで一度も登ったことがありません。
 今回は、岩屋観音で豊橋平野が出てくるので、絵的にかぶりそうなので、取材リストから外しておきました。が、原稿も出そろって校正待ちのとき、どうにも気になったので行ってみることに。そしたら(僕としては)意外とよくて、どれかのページと差し替えようか悩んだんですが、今さらだったのでやめました。

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 愛知御津駅から山頂までは約1.5km。車道が通じているので難なく行けます。山頂は広場になっており、その一角に忠魂碑と、あまり利用されている感じがしない展望台があります。
 旧御津町時代に刊行された「みと歴史散歩」によると、ここはもともと大恩寺山と称されていたらしい(山麓にそういう寺がある)。戦時中には、豊川海軍工廠の防御のために3機の高射砲台が設置され、実際に米軍機を一機、撃ち落したこともあるらしい。
 展望台には、どういうつもりでデザインしたのか意図がよくわからない三角の屋根があり、その屋根の上からの眺めが、けっこうな絶景。

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 東方向を望む。もう少しズームを引くと豊橋外縁の平野の広がり具合が一望でき、東三河南部が農業地帯であることがよくわかります。

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 御津から小坂井にかけては、この地域の景観的特徴である花卉栽培のビニールハウス群が。夜に登れば、渥美名産の電照菊と同じような景色が見られるかも。ただ、昼間の山頂ですら人がいないのに、夜だとかなり気味悪そう。

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 西方向を望む。中央を横切るのは新幹線。タイミングがいいと、東海道本線との競演が見られます。
 ラグーナ蒲郡の横は、未開発のまま長期にわたり放置されている埋立地。無駄な公共事業の惨状も一目瞭然。御津の小学校は、遠足や授業でこういところを見せにくればいいのに(やってるかも)。

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 南方向には、三河湾の向こうに渥美半島の山なみ。蔵王山の山頂にも展望台があって、そちらも(そちらのほうが)絶景です。
 このシリーズ、散発的に続く。
(まさ)

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●□ お 知 ら せ □●
著作および制作に関わった本が発売中です。よろしくお願いします。

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鉄道でゆく東海絶景の旅
著者 内藤昌康
定価 1575円
発行 風媒社

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2010年版地図ガイド 知多四国巡礼
監修 知多四国霊場会(内藤は執筆・撮影・地図ディレクションを担当)
定価 1500円
発行 歴遊舎
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