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キザな南吉

先日、新美南吉がよく訪れたという喫茶店に取材に行き、そこで南吉の日記を貸していただいた。日記に表れる南吉は、「ごん狐」や「手ぶくろを買いに」の童話から想像する南吉像とは随分違い、女性ばかりに目がいってしまう青春時代の南吉の様子が、ありのままに綴られていて思いのほか面白かった。
そこで今日、半田にある新美南吉記念館に行って来ました。展示物は少ないけれど、日記の一部が公開されていて、南吉の人となりが文字を通して伝わってくる。幼い頃から童話を創作していた南吉は、ロマンチストでちょっとキザな男だったようだ。
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昭和4年、南吉16歳の時の日記には、要所要所に英語が織り交ぜられている。ある日の日記は「Yet I must love her」から始まり、恋する女性を「She が歩いていく」と書く。彼女のことが気になってしかたない、好きでたまらない気持ちを、そのまま書くのが恥ずかしかったのか。読んでいるこちらも、キャッと恥ずかしくなる。
そんな一面もありつつ、不治の病といわれた結核に体をむしばまれ、もうだめだろうと覚悟を決めた時に残した弟への遺書には、「安城の日新堂書店に〇円、半田の同盟書林に〇円」と、借金をよろしく頼むという内容が。生活が苦しくて払えなかったのか…。しかし、「兄貴、そりゃないよっ」と弟の嘆く声が聞こえてきそう。
新美南吉記念館では、そんな人間味あふれる南吉の姿が見られます。南吉の初恋の相手、木本咸子(みなこ)との特別展は9月2日まで。必見です。(まり)

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南吉の養家。
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南吉の生家の中から撮影。
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コメント

にしやん

ほ~
これは、またさらに行きたくなった!ちょっとお茶目な南吉。同じ時代に生まれてたら好きになってたかも。

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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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