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キャラクター・ジャパンの考察

 えー、コメントに「ゆるキャラブームがなぜ起きていると思うか?」という問い掛けがありましたので、書いてみました。かなり大雑把で裏付けのない説ということをまずご承知おきいただきまして…。
 「ゆるキャラ」の名はwikipediaによると2002年にみうらじゅんが命名したそうですが(登録商標らしい)、この現象自体のルーツは、かなり過去にさかのぼって考えることができるのではないでしょうか。

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(扶桑町民まつりに臨席するひまりん&やまりん)

 僕は、93年のJリーグ発足が、ゆるキャラ誕生の遠い起源ではないかと考えています。
 バブル崩壊後というタイミングで、大都市圏でない地域にも多くのプロサッカーチームが誕生したことは、「地域のアイデンティティ」を日本に芽生えさせる大きなきっかけになりました(たぶん)。特に、若者の意識を「地元」に向けさせた点で、Jリーグの功績は大きい。
 Jリーグ発足に際して、各チームのマスコットキャラクターも作られますが、これ以後、いろいろなイベントやさまざまな業界に「公式マスコット」が登場することが多くなった気がします。例えば公営レース業界でも、各競輪場にキャラクターが設定されるようになりました。もちろんそれ以前からありましたが、80年代に誕生したキャラクターとは、デザインの雰囲気が大きく異なっています。
 そうしたマスコットが、地域アイデンティティの浸透とともに、全国の自治体に「地元キャラクター」として広まっていったのではないでしょうか。それはモリぞー&キッコロで大ブレイクし、せんとくん騒動で完全に市民権を得た、と。

 余談ですが、ゆるキャラブームのはしりとなったキャラクターも、実は競輪なのではないかと思っています(違ってたらスイマセン)。それは、10年ちょっと前に登場した、観音寺競輪の「銭形くん」。
 あれを見た時は、二つの意味で衝撃でした。広告の野暮ったさといったら目を覆うばかりの競輪業界でもこういうセンスのいいことができるのか、ということと、こういうのがローカルキャラクターとして成立するんだ、ということで。

 ただ、Jリーグや大規模イベントの場合は大手広告代理店がつくので、キャラクターもかなり戦略的なデザインワークに基づいて作られています。もっとも、Jリーグのマスコットキャラクターでカッコイイと僕が思えるものは、発足以来ひとつもありませんけど。なぜなら、あまりに幼稚くさいから。
 金を持っているところは、大手広告代理店のある意味「カタい」デザインを採用することができるでしょうが、そうでない場合、例えば市町村など予算の限られているところでは、作ろうと思いついてもそんなに金をかけていられません。
 そこで、地元のデザイナーへの発注やコンペなど、できるだけ安価に上げようということになります。その結果、デザイン自体も発注金額なりにいささか安っぽいキャラクターが、続々と誕生したのではないかと。
 「続々と誕生した」理由のもうひとつは、よそがやっていることが羨ましくてすぐ自分のところにも取り入れたがる、日本の自治体職員や議員の性格による…と思います。

 地域のゆるキャラに対して肯定的な僕ですが、その理由は「子供ウケがいいから」、この一点に尽きます。つまり、郷土意識を涵養するのに役立つアイテムというか、子供の時に地元のシンボルを脳に刷り込んでおくのは、地域の将来にとって有用なのではないか、と。
 なので、自治体はデザインや露出戦略に、今以上に気を配ったほうがいいかもしれません。手元に「ゆるキャラまつり」のパンフがあるんですが、見てると「こりゃヤバイ」ってのがけっこうあるからなあ…。

 ホントか!?というような記述が続出ですが、学術論文でもなんでもないので、ご容赦のほどを…。
(まさ)
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MARUKADO

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東海地方を縦横無尽、全国各地に神出鬼没の取材・執筆・編集事務所。
ライター/編集者/媒体によっては撮影も。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
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