樹林舎刊「長浜・米原の100年」(→
●□)のスピンオフ。ここまでは北陸本線の各駅を取り上げてきましたが、最後は湖西線の永原駅。

琵琶湖の北端に面する旧西浅井町は、西半分が旧永原村、東半分が旧塩津村で、湖西線永原駅は旧永原村の玄関口になります。平成12年(2000)にログハウス風のコミュニティハウスが建設されていますが、以前はこんな駅舎でした。

(1993.09.10)
駅舎というか、築堤の出口に屋根と小屋を置いただけですが…。駅前に停車しているのは、国鉄バス琵琶湖線を継承した木ノ本行きの湖国バス。
その国鉄バス琵琶湖線には、永原駅から1kmほど南にバス駅の近江大浦駅があり、20年前にはその遺構が残っていました。


(上/2002.11.29、下/2002.02.20)
大浦の町並みの真ん中にある西浅井農協大浦支店に併殺された駅で、ガラスにしっかり「近江大浦駅」と表示されていました。

(2002.02.20)
待合室の中には出札窓口の跡と、路線図・料金表も。この農協の建物が建てられたのは昭和59年(1984)で、その際に切符の委託販売を農協が請け負うようになったようです。なお、平成14年(2002)の時点ではその農協も撤退していました。

取材で20年ぶりに来てみたところ、待合室のガラスの表示は剥がされており、敷地内には立ち入りできないようロープが張られていました。建物も取り壊しが近いのでしょうか。

20年前に郷土出版社で「湖北の今昔」を作ったときは、たまたま近江大浦駅の現役時代の写真が出てきたので掲載しています。興味のあるバスマニアの方は湖北の図書館で閲覧してください。
これで「湖北の駅今昔」シリーズはおしまい。余呉駅と近江塩津駅を取り上げていませんが、残念なことに旧駅舎を撮っていません…。
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