樹林舎刊「長浜・米原の100年」(→
●□)のスピンオフ。
その国鉄バス中ノ郷駅のすぐ北には、旧北陸本線/柳ヶ瀬線の中ノ郷駅の遺構が残っていました。

(1989.08.09)
このホーム跡は今も変わらずそのまま残っていますが、本書の取材の一環で久しぶりに訪れてみたところ、少し変化が。


駅名標のレプリカが新調され、日本遺産の案内板が設置されていました。日本遺産は文化庁が平成27年〈2015〉からやっている文化財保護と情報発信の取り組みで、旧北陸本線の廃線跡に点在する遺構群は「海を越えた鉄道~世界へつながる 鉄路のキセキ~」として登録されています。
この日本遺産、時流を意識しすぎてどれもタイトルが軽薄なのと(これとか→
●□/
●□)、中央は旗を振れどどもいずこの自治体からもいまひとつ熱が感じられないのが少々引っ掛かりますが、それはさておき、丁寧な案内板ができたのはありがたいことです。
不思議なのは、駅名標のレプリカの駅名表記。たぶん余呉の地域づくり団体あたりが作ったと思うのですが、古いものも新しいものも、なぜか誤った字を使っています。正解は、×中之郷→〇中ノ郷、×木之本→木ノ本。なぜ?

しかも古いレプリカ駅名標は敷地の片隅に放ってあるという…。バス停の待合室でも掲示しておけばいいのに。

(1989.08.09)
あとオマケ。平成元年当時は、北隣の柳ヶ瀬駅跡に設けられた柳ヶ瀬バス停の待合室に鉄道時代のホーロー製駅名標が掲示してありました。

(1989.08.09)
また、当時の柳ヶ瀬線はまだ国鉄バス時代の車両で運行されていました。この写真は福井県側の奥野バス停付近で撮ったもの。
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