樹林舎刊「長浜・米原の100年」(→
●□)のスピンオフ。北陸本線編の二つ目は虎姫駅。

ここも長浜駅同様、20年ぶりに来てみたら平成18年(2006)に建て替えられていました。コミュニティ施設と飲食店が入り「プラザCOCO」という愛称も付いています。

駅舎の一隅には阪神ファンが祀ったと思われる「虎神殿」も。なんというか、斬新な駅である…。この写真は昨年撮ったものですが、優勝した今年はエラいことになっているのでは。

(2001.01.08)
建て替え前の駅舎はなかなか地味でした。一説によるとこの駅舎は、明治42年(1909)の姉川地震で初代駅舎が倒壊したのちに、金ヶ崎駅(のちの敦賀港駅) の駅舎を移築したものとかなんとか。

本書では、戦時中に撮影された「戦死した従軍看護婦の出迎え」の写真を掲載しました。これを見ると、L字型の建物形状は同じですが、正面の軒下に長い庇が伸びています。三角の玄関ポーチの屋根部分は戦後に設置されたのでしょう。
また「都タクシー」の受付小屋のところには構内売店が見えます。店名は「虎友軒」で、看板に記された取扱商品は、酒、菓子、果物、清涼飲料水、マッチ、文房具、皮膚病の軟膏、そして虎姫名産「桑酒」。
湖北で桑酒といえば、木之本の山路酒造の商品がよく知られていますが、虎姫で桑酒が作られていたという資料は見たことがなく、謎の特産品です。



(2001.01.08)
虎姫駅の駅舎内と構内施設。跨線橋は改修されてまだ残っています。

(1997.04.13)
下りホームにあった名所案内。これら7つはすべて虎姫町と湖北町のもの、つまり東浅井郡の名所オールスター!このうち、虎御前山の教育キャンプ場、五村別院、小谷城跡、須賀谷温泉の古写真を本書に掲載しています。
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