だいぶ間が空きましたが、樹林舎刊「長浜・米原の100年」(→
●□)のスピンオフを再開します。米原市内の駅舎の今昔をやったので、ここからは長浜市内の駅舎を(特記以外は2022年撮影)。

長浜駅の駅舎の変遷については諸説ありますが、ローカル雑誌「み~な」120号(2014年発行)によると以下のとおり。
初代 明治15年(1882) 現長浜鉄道スクエア
2代目 明治35年(1902) 現在地に移転
3代目 大正12年(1923)
4代目 昭和25年(1950)
5代目 昭和56年(1981) びわこ国体に合わせて改築
6代目 平成18年(2006) 橋上化
このうち2代目と6代目以外の駅舎は本書に掲載しています。現役時代の初代駅舎の超貴重な写真も載せているので、研究者にはぜひご覧いただきたいところです。

それはさておき、本書の取材で20年ぶりに長浜駅に行ったら、当時の風景が一掃されていて驚いた…って、改築から16年もたってて今さらですが。

(2003.02.05)
昭和56年の築で、国鉄末期の非橋上化の拠点駅のらしい建物です。現存していた頃は特に惹かれる駅でもなかったけれど、改めて見てみると、本線上の地方都市の玄関駅らしい味わいが感じられ、建て替えられたのはもったいなかった気がします。なくなってからそのよさに気付かされるというか。


駅前のバスターミナルはサークル状に再整備され、駅の対面にはペデストリアンデッキで繋がる「えきまちテラス長浜」が出現。


(2003.02.05)
以前のバスターミナルは相対式ホーム状になっていました。また、駅前には昭和44年(1969)に開業したた平和堂長浜店がデデンと構えておりました。ある意味、黒壁や旧長浜駅よりも存在感があったのですが、平成27年(2015)に閉館し、駅の横にできた「モンデクール長浜」が駅前商業施設の役割を継承しています。

本書には平和堂長浜店のオープン間もない頃の写真も掲載しています。滋賀県内を取材で回っていると、滋賀県民にとって平和堂の存在感が大きいことを実感するので、平和堂の古写真は外せません。
取材に行く際には平和堂が県内全域で展開するスーパーチェーン「フレンドマート」にちょくちょく立ち寄って、晩御飯の食材やおやつを買った(東海地方より東では売っていないカール等)のですが、県内産品の扱い量が多く推し方も積極的な印象です。正直なところ、地元の岐阜の某スーパーチェーンよりも購買意欲をそそります。
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