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白山麓から届いた写真集

 枡野正博さんという写真家の写真集を購入した。ブログのコメントに金沢の亀鳴屋について触れてあり、見たとたんに欲しくなったからだ。枡野さんとは直接お会いしたことはないけれど、以前働いていた白山麓のタウン誌「山女」にも掲載されていたし(私が愛知に戻ってから)、尊敬するライターさんの詩集にも載っていたし、仲良くしていただいたデザイナーさんも何度か彼の名を口にしていた。
 今日、その写真集が郵便で届いた。絵のような文字で、“知竜市”と書いてあり、わざと間違えたんじゃないかと思うほど、やけにしっくり馴染んでいた。
 仕事を中断して封を開ける。花が咲こうとする瞬間、朝露で濡れた葉、夕陽に照らされた山々。写真を撮る人にしてみたら、よくある対象かもしれない。でも、枡野さんの写真は、どれも見たことがない色の連続だった。燃えるような赤、白鳥がシルエットになったオレンジ色の風景。絵の具で描いたようにも見えた。一枚一枚の写真には何の説明もないけれど、桝野さんの驚きや感動が凝縮されていた。座ってゆっくり見るつもりだったのに、台所に寄りかかったまま、最後まで見てしまった。
 何気ない風景を、こんなに美しいと感じられる枡野さんは、人生を二倍も三倍も楽しんでらっしゃるなぁと思わずにいられなかった。
080530-3.jpg
装丁もステキ。牛首紬かしらん。
※牛首紬(うしくびつむぎ)。白山麓に伝わる織物 

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桝野正博写真集「あめつちのしづかなる日」 3500円
 
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コメント

nao

えっ?買えたの?
わたし、完売と思って
ず~っと前に諦めてた・・・

また見せてくれますか?
以前から枡野さんの大ファンだもんで。

詩情とかいう表現ではまったく捉えきれない
不思議な何かがあるんですよ。

散文は、活字でしか表現できないから
絵でもなく、音楽でもなく、散文芸術やるわけでしょ。
絵画は、絵筆でしか表現できないから
活字など他の手段では十分批評できないでしょ。

そういう意味で、枡野さんの写真は
写真でしか表現できない何かを
はっきりと発見してしまっている。
他の批評手段では表現できないから、
さしあたり「不思議な何か」としか
いいようがないんです。
もうちょっと踏み込んで言うと、コワイ・・・って感じ。

自然にあるもの=リアルを撮影しているのに、
あまりにも抽象されすぎているような・・・

たとえば、北斎の富士山・・・

実際、富士山ってず~っと見ていると
なんだか亡霊みたいじゃないですか?
この世のものであってこの世のものでない・・・

今日も東京から帰る新幹線の窓越しに
富士山をず~っと見ていたら、不思議な気持ちに
なってきちゃった。



mari

naoさん

亀鳴堂では完売でしたが、直接、枡野さんに連絡すると購入できますよ~。しかも、サイン&絵葉書付きで。かなり嬉しかったです。確かに枡野さんの写真は不思議な感じです。直筆サインも独特でした。

nao

なるほど、その手があったか!!!
さすがですな、その行動力。
僕もたのんでみようかな。
サンキュ。
非公開コメント

MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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