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笠松競馬裁判における中日VS読売

 昨日岐阜地裁で、笠松競馬場の地主の一部が、貸与している土地の明け渡しを岐阜県競馬組合に求めた裁判の判決があり、競馬組合が敗訴するという困った結果になりました。

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 広大な笠松競馬の敷地は98%が借地という、全国の公営レース場では珍しい形態。実際に競馬場に行くとコースの内側には畑や墓地まであり、「借りもんなんだなあ」と実感できます。競馬組合はとうぜん地主に賃貸料を払っているのですが、その賃貸料が合意に至らなかったので、地主側が裁判を起こしたらしい。競馬組合は控訴したものの、上でも負けると明け渡さなければいけなくなり、その時点で笠松競馬はオシマイです。
 すべての公営ギャンブル場の存続を願う筆者としては、判決に憤る以前に、売上げが苦しいことがわかっててなぜ地主側は裁判を起すのか?という点が最大の疑問。金に困っているのか、感情のもつれか、なんか他に裏があるのか…。だいたい廃止になれば賃貸料も払われないじゃん!もっとも、競馬場跡地にマンションでも建てればもっと儲かるかもしれんけど(木曽川堤防脇にマンションが建てられるかどうかは知らんが)。

 この裁判の結果についてはさっき読売新聞で読んだばかりなのだが、読売は明らかに「判決は妥当」の観点から記事を書いています。
 文中にはこんな一節が。

判決はこのような状況(筆者注:売上げ減少、廃止提言のこと)を踏まえ、「地方財政など社会への貢献も、その役割をすでに果たし終えたという評価もなし得なくもない」と、存続自体に疑問を投げかけた。

 公営ギャンブルの存在意義は「地方財政への寄与」のみとしか捉えていない、極めて見識の低い判決文(そう思ってる人が少なからずいることは分かっているけど)。そして記事のオチは「廃止を含めた現実的な対応を検討すべき時期に来ていると言えよう」。これを機に一気に廃止まで持っていこうよ、という論調で、まあたぶん、記者もバクチ嫌いなんでしょう。
 このほか、喜びの原告と沈痛な面持ちの笠松町長(競馬組合会長)の写真を並べて載せてみたり、勝訴側の「判決を聞いて仏も神もあると思い、ありがたかった」というコメントを紹介してみたり、競馬自体のマイナスイメージを喚起するような紙面が作られています。さほどの大事件でもないのに、こういう写真をわざわざ使う意味がわからん。読売が廃止論を唱えるのは別にいいが(よくないが)、ここまでする必要はないんじゃないの?

 気になったので中日新聞も読んだら、こちらは「生活どうなる」という見出しで、競馬業界で生活している人がいることを思い出させてくれる記事を掲載していました。「伝統ある笠松をなくすわけにはいかない」という馬主の力強いコメントも。
 否定的でないのは、中日スポーツとの関係(笠松競馬の広告や予想記事など)もあると思いますが、苦しい現実があり経営改革の必要性を唱えながらも、一気に廃止にまで結びつける論調ではありません。公平性や中立性がどうとかより、理解ある記者が中日にいることに好感が持てます。

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 とにかく、和解・存続を切に願います。昨年末から今年年頭にかけて何度か取材でお邪魔させていただき(→●□)、現場の方々の頑張りを目の当たりにしているだけに、よりそう思います。頑張れ、笠松競馬!
(まさ)
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コメント

nao

嫁売新聞なんかほっとけ!
いま、労働者の味方にシフトを切り替えた
中日新聞は、ときに朝屁新聞よりもサヨクっぽい。
東京に実質的な本部を置く編集局の局長が
ガビガビ左翼系にかわったもんな。
昔の中日は、正面切ってトヨタ批判は
ほとんどできんかったが、どうだい、最近の
朝刊のトヨタ斬りは・・・!
まあ、中部嫁売新聞は、その独立を阻害される
不幸な出発をしていて、中部圏に橋頭保を構築できず、
嫁売新聞の一地方部署に格落ちした歴史をもつから、
細かい取材もできやせんよ。

まさ

読売は文化・芸能欄がけっこう充実してるのですよ。特に邦楽、古典芸能、舞台など、和太鼓雑誌に関わる嫁にとってはいい勉強になっているようです。地域版(三河版)はどうでもいいですが…。
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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