先日、とある取材で久々に飛騨金山へ行き、金山町観光協会主催の「光の体験ツアー」に参加してきました。午前中は縄文人が太陽の運行を観測したとされる金山巨石群(→
●□)の見学、昼食休憩を挟み、午後は金山市街を散策するというコースです。
某誌で記事にするのは金山巨石群だけだったのですが、金山市街は「筋骨(きんこつ)」と呼ばれる路地が網の目のように張り巡らされたひじょうに面白い町で(→
●□)、これを地元住民のボランティアガイドが案内してくれるというから、町並みマニアとしては行かずにおれません。

6年前に歩いたときはパンフレットを見ながら一部を歩いただけでしたが、今回はガイドさんに導かれるまま、かなりディープな道にも突っ込んでいくことができました。

こんなところ入り込んでもいいの?と言いたくなる極細の筋骨とか。一人で来ていたら、不審者と間違われないようビクビクしながら歩くに違いない。

単に、畑へ行く人が使う道じゃないのかというような細道も、立派な筋骨のひとつらしいです。

そして「廃筋骨」?もともと家と家の隙間に筋骨が通じていたのだが、家が取り壊されて筋骨も消滅してしまったとか。


他にも、廃銭湯の中に入れてくれたり、閉館した老舗旅館、共同水場、酒蔵、和菓子屋、金山巨石群リサーチセンター(空き店舗を活用したガイド拠点)などにも立ち寄って、実に盛りだくさんで歩きごたえのある2時間半でした。もっと早く終わると思っていたら、ガイドさんも熱が入って予定時間をオーバーしたらしい。
この筋骨めぐりといい、金山巨石群といい、飛騨金山は地域住民の熱量がかなり高く、好感が持てます。長らく「観光の谷間」みたいな印象の町でしたが、下呂市への合併後に急浮上した感があります。

市街地に聳える「鎮守山」にも登りました。右に見えるのは金山小学校。ガイドさんによると、この4月に旧益田郡金山町の4校が統合して新たに金山小学校が設置され、その新小学校の校歌が、父親が金山出身ということでサカナクション山口一郎が作曲したとのこと。今を時めく人気ミュージシャンに依頼したのも、地域の熱量の高さゆえでしょう。
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◎マルカドブックス(2021年4月分)
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●□0612シベリア最深紀行(中村逸郎)→
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●□0614大野伴睦回想録(大野伴睦)→
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