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東京の夜は続く

 友人と飯田橋で合流し、向かった先は神楽坂。神楽坂初の私にはとにかく見るものすべてが目新しく、ほぉ~だの、はぁ~だの、大興奮! 毘沙門天へ向かう坂道には飲食店や和雑貨ショップがぎっしり並び、そこから幅数メートルの狭い路地が何本も交差しているのです。路地好きにとってはたまらない。石畳の路地を行くと、小さな看板を下げる料亭や旅館があり、まさに京都の先斗町を思わせる風情でした。東京通の友人Hさんの話によれば、作家が執筆活動の場として利用した一見さんお断りの店もあるらしい。とにかく、歩くだけでも楽しめるのです。
 どこで食べようか品定めしていると、一軒のBARを発見。こういう場所に慣れているHさんが、「お酒飲んでいこっか」と提案してくれて、「神喜屋(ミキヤ)」というBARに入ることに。入口は、茶室のにじり口に似た、頭を下げて戸をまたぐスタイルで、壁には昭和初期の邦画が映り、かつての花街らしい三味線と民謡のBGMが流れる。それと相反するようにカウンターにはウイスキーやバーボンのボトルがあふれんばかりに置かれ、ダンディーなマスターが一人。まだ早い時間だったので、客は私たち二人だけだったんだけど、どんな人が訪れるんだろう。大いに興味をそそられる渋い店でした。
 飲みたいカクテルのイメージを伝えてくれれば、そのようにお作りしますよといわれ、一杯目は炭酸入りのフレッシュで爽やかな感じに。場の雰囲気とお酒に、はやくも酔いが回りはじめ、シャンとしなくちゃと何度思ったことか。しっかり覚えているのは二杯目のカクテルがまさに求めていた味だったこと。レモンとミントが香る甘酸っぱい味で、あの味は忘れられない。しかしながら、空腹に二杯のカクテルはきつかった(強くないので)。
 清算をお願いすると、二人合わせて7000円強!思わず仰け反りそうになりましたが、たぶんこれくらいは普通なんだろうなぁ。マスターの前で、高い!という顔だけはしないよう気を付け、平気な顔で支払いました。
 その後、Hさん馴染みの店「神楽坂 けん」へ。靴を脱いで上がるスタイルで、厨房を囲んで掘り炬燵式のカウンターとテーブル席が二つ三つ。小さな店なのにカウンター以外は満席。料理は和とフレンチがミックスされた独創的な味わいで、この組み合わせはなに?!と、一つ一つに驚きがある。しかも、どれもマネできない旨さ!なんやかんやとお酒も頼み、気が付けば周りのお客さんの姿がない。時間が経つのを忘れてしまう居心地のいい店でした。
 こちらも先ほどのBARと変わらぬ価格だったけれど、たまにはいいのです。神楽坂の初デビューなんだから。眉カットしてきて良かった!と改めて思ったのでした。

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奥の料亭が“ホン書き旅館”と呼ばれた「和可菜」。
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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