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中年と駅

 揖斐郡内の廃駅探索といえば、先月末に大学の同期で30年来の友人である豊橋のマニアS君が所要で家に来た折、旧名鉄揖斐線の廃駅にご案内しました。

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 そのうちのひとつ、中之元駅跡。揖斐・谷汲線の分岐点で車庫のあった黒野駅の次の駅です。小さな農村集落にある片面ホームの小さな無人駅で、特に撮影名所というわけでもなく、存在がクローズアップされることもありませんでした。
 そんなマイナー駅なのですが、実はわたくし高校時代にこの駅のことを文章に書いて、全国誌に掲載されたことがあります。おそらく開業から廃止までこの駅の歴史を通じて、唯一媒体に取り上げられたのがその記事だと思われます。

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 かつて鉄道ジャーナル社が出していた季刊誌「旅と鉄道」No.77、1990年秋の号。左ページの「老人と駅」という記事がそれ。内容は、ホームの本揖斐寄り(写真奥)にあった小さな店で行われていた切符の委託販売が、平成2年3月20日限りで廃止されたその当日のレポートです。
 わたくし、小学生の頃からこの雑誌を愛読しており、高校から大学生の頃まで読者の紀行文投稿欄「旅日記」の常連投稿者でした。一時期はこの欄の最多掲載回数を誇っていたほどです。
 中之元駅を訪れたのは高3の春休み。大学進学を目前にしてヒマだったので、自宅から10kmほど自転車を漕いで行きました(この数週間後、豊橋の愛知大学で入部したサークルでS君と出会う)。いま読み返すと恥ずかしくてかなりツラいですが、記録としては我ながらけっこう貴重だと思います。wikipediaの中之元駅の項目には委託廃止日が記載されていないので、編集権のある方、書いておいてください。
 以下、タビテツ誌に掲載された写真の原板。撮影はすべて1990.03.20。

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 建物の全景。右からと左から。

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 建物に掲示されていた構内営業証。かつて名鉄の駅前では、「赤坂売店」「平坂売店」などのように名鉄所有地で営業していることを示すかのような店名を記した個人商店をよく見かけましたが、中之元駅の店には屋号は記されていませんでした。

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 廃止告知。文面がクール。

お知らせ
長い間ご愛顧いただきました中之元駅委託販売所は3月20日をもって廃止させていただきますのであしからずご了承ください。
平成2年2月18日


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 ホームで列車を待つ人。あえて電車を入れない写真を投稿するという、高校生とは思えないシブいセンス。あと、この頃の名鉄の墨書体の駅名標が超カッコイイですね。

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 このとき購入した硬券乗車券。最終日の日付入りの中之元駅の切符を持っている人は、世の中で僕以外にいないんじゃないだろうか(いたらすいません)。
(まさ)
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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