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稲武の巨星、そのメモリアルパーク

 春夏秋冬叢書「そう」66号連動ネタで、根性椹の続き。
 大井平公園の杉林&しゃくなげ植栽地への登り口には、このような大きな石碑が立っています。

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 明治33年(1900)に建立された「古橋翁之碑」です。古橋翁とは稲武の林業家、古橋家六代目の暉皃(てるのり、文化10年〈1827〉-明治25年〈1892〉のこと。日本の林業史に残るほどの林業家であり、また、篤農家としても知られる稲武の偉人です。百科事典にも掲載されているほどの大人物で、業績が多岐にわたりすぎてまとめるのが大変ですので、詳しく知りたい方はネットで検索するか、三河の大きい図書館で「古橋家の歴史」「古橋林業史」等を閲覧してください、
 前回記事の杉の巨木群は、古橋家の根拠地である稲橋村の財源確保を目的に、暉皃が天保年間から始めた植林地の一部です。つまり、古橋家にとっては象徴的な場所。ゆえにこの場所に偉人を顕彰する碑が建立されたわけですが、その際にこの地の公園化も企図され、建碑とともに大井平公園が開かれました。

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 というわけで、大井平公園は明治33年の開園で今年120周年という非常に歴史の古い公園なのです。三河全体を見ても、かなり早くに整備された公園ではないでしょうか(たぶん…)。 
 碑のすぐそばにあるこの池なんかも、おそらく明治期のもの。

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 古橋家の祖霊社もあります。木造モルタルかコンクリート造りで二階建てという、ちょっと珍しい形状の祠。
 大井平公園というと自然だけがクローズアップされがちなので、観光協会も歴史をもっと前面に推し出せばいいのでは。まあ、近くには江戸時代から整備が進められた香嵐渓という超メジャー園地が存在するので、ちょっと遠慮があるかもしれませんが。

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 公園から北へ500メートルちょっと、国道153号と257号の交差点付近には、古橋家の所蔵資料を展示する「古橋懐古館」というミュージアムがあります。せっかくなので十数年ぶりに立ち寄ってみたところ、防災面の問題および諸事情により、なんと平成31年4月から無期限休館とのこと。う~ん。
 隣接地にあるオシャレカフェ兼クラフトショップ「ヒトトキ」も、行った日は休業日だった…。

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 気を取り直して、稲武の市街地を散策してみました。
 写真は、古橋家四代目義陳(よしのぶ)が、飯田街道沿いの古橋家本宅の角に明和5年(1768)に建立した秋葉山常夜燈。左の細い道は稲武から秋葉山へ通じる古い道筋。
(まさ)

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コメント

nao

「なが性(さが)のつたなきを泣け」と、富士川のほとりで、何かを衝き離した松尾芭蕉の覚悟。ちなみに、明治33年は、西暦に直すと1900年ですし、1903年は、和暦に直すと明治36年だと思いますよ。

nao

宮城まり子さん追悼
地域雑誌「そう」66号においては、
野草料理「合歓木」:合歓木の胡麻味噌和え・合歓木のナムル…が、
特集されているわけですが、遠州でねむの木学園を運営してきた
女優の宮城まり子さんが、3月21日に93歳でお亡くなりになりました。合掌。

まさ

ご指摘ありがとうございます。修正いたします。
なんで宮城まり子さんの追悼をここで…?
非公開コメント

MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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