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さらば旧坂井郵便局舎&HINOMI

 先日発行された知多半島南部限定のローカル媒体で、旧知多郡小鈴谷村の集落を巡り歩くというマニアックな特集を組んでみました。旧小鈴谷村は明治39年から昭和32年まで存在し(最後の5年間は町制施行して小鈴谷町)、常滑市大谷・小鈴谷・広目・坂井・美浜町上野間の5大字から成っていました。知多半島における昭和の大合併で、唯一分村して消滅した自治体です。

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 小鈴谷は盛田家(「ねのひ」の醸造元で、ソニー盛田昭夫の生家)の本拠地がある集落ですが、基礎自治体としての「知多郡小鈴谷村」の役場があったのは、小鈴谷集落ではなく南隣の坂井集落になります。役場跡地は集落の中ほどにある坂井老人憩いの家。

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 敷地の一角には「小鈴谷村道路元標」が建っています。なぜ小鈴谷ではなく坂井に役場を置いたのかよくわかりませんが、村名を小鈴谷にする代わりに、坂井と上野間の人に便宜を図ったのではないかと思います。「小鈴谷の名は譲れねェ」「だったら役場をもらおうじゃねェか」てな感じで(なぜ江戸弁?)。
 
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 役場跡地には、道路元標のほか火の見櫓も立っていたのですが、久々に行ってみたら撤去されていました。

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(2012.10.12)

 現存時の姿。屋根部分および見張り台が寸断・アレンジされちょっと見栄え的にはイマイチなHINOMIだったけれど、常滑は火の見稀少地域だったので、消えてしまったのは残念。
 このほか、海岸べりにあったこんなものもなくなっていました。

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(2011.12.12)

 旧坂井郵便局です。扉のガラスに〒マークの桟があしらわれているのが高ポイントの、貴重な建築物でしたが…。長いことチェックしていなかったので、取り壊されてからだいぶ時間が経っているかもしれません。
 地元の人たちが平成17年に編集発行した「坂井の歩みと祭り」という郷土誌本によると、坂井郵便局は明治36年の開局で、この局舎は昭和10年の築。昭和48年4月、移転改称して「上野間郵便局」となったときまで使用されていたとのこと。僕も長年にわたり郵便局を探訪・研究しておりますが(ただのマニア)、市町境を越えて移転したという例はここ以外で聞いたことがありません。

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 あと坂井の歴史的建造物といえば、海水浴場の前にある坂井公会堂は健在です。これは国道247号沿いのローソン常滑坂井店の北西あたりに昭和39年まであった、旧小鈴谷中学校(最後の一年は南陵中学校小鈴谷教場)の校舎を移築したものだそうです。
(まさ)

旧小鈴谷村をテーマにしたC誌今月号。
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ちなみに先月号は北隣の旧知多郡西浦町がテーマで、西浦町道路元標(→●□)を表紙にしてみました。これを見た地元の方から「どこにあるのか?」という問い合わせが二件。
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コメント

なお

とにかく凄い。
取材のしつこさとは、マニアの探求心とかこだわりなのでしょうか?

まさ

同じところによく行くので定点観測しているまでです。
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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