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父子鷹、父子甕

 前回の松下父子の甕の続き。天澤院はやきもの散歩道のコース沿いではないし、旧店舗は常時空いておらず見学不能なので、分かりやすい場所に置いてある作品をいくつか。

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 ひとつは陶磁器会館の玄関に置いてある一対。甕のほかにも招き猫、電纜管(でんらんかん=埋設ケーブル保護用の陶管)、植木鉢、壁の黒いタイル、オブジェといろんなものが目につき、若干のカオス状態で少し笑えてきます。このカオスめいた何でもあり感が常滑焼の魅力のひとつ。

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 正面にででんと「常滑市」の文字が入れられたこの甕は、昭和53年に松下衍が製作。この年に常滑市長賞をもらっており、おそらくその記念に寄贈したものと思われます。

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 土管坂の東側にある光明寺。ここには本堂前に一対の天水桶があります。

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 右が父の福一作で昭和31年製。左が息子衍の作で昭和61年製。衍の銘がある甕には「再作」の文字が刻まれています。おそらく何かの理由で壊れてしまったので、息子が作り直したのでしょう。そこにはなにか秘められた父子ドラマがありそうな予感が…。

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 少し南に下りまして、樽水(井戸田町)にある知多四国62番札所の洞雲寺。本堂前に衍が平成元年に製作した天水桶一対があります。ここにはもともと明治42年に寄進された甕が置いてあったのですが、壊れたので衍に作り直しを依頼したところ、サイズから「用水」の文字、寄進者銘、口部分の模様まで完全再現したものが納められたとのこと。

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 境内には古い甕の壊れなかった方が残されています。
(まさ)

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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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