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シークレット田んぼ0002

 春夏秋冬叢書「そう」64号連動ネタ。
 今回の地名探訪は、設楽町三都橋(みつはし)の小字、落目(おちめ)を取り上げました。国土地理院の地形図にも、Google MapやMapion等のネット地図にも地名が表示されないので(※註)、よほどの奥三河フリークでもまず知らないと思います。もし知っていたら地元住民もしくは役場職員。
 どこかかというと、下の地図の水色のところ。

img20190922064513503.png

 これでも分からないという方は多いと思うので、下の地図を拡大縮小してご確認ください。



 ここは標高約650mの山の中。沢沿いに広がる細長い平坦地に、戦国時代に開かれたと伝わる水田が広がっていたところです。国土地理院の地形図にも地名が記載されていないのは、今も昔も定住者がいない、つまり集落ではなかったから。山麓の集落の人たちが水田を所有していましたが、10年ほど前に最後の人が米作りをやめて以来、完全に耕作放棄地と化しました。

190921-1.jpg

 僕が落目を知ったのは二年前。キーワードが「無」だった「そう」56号で三都橋の無知押(むちおし)という地名を取り上げたとき(→●□●□)、女性取材記者が無知押の元住民から落目のことを聞き、興味を覚えて無知押の取材のついでに見物にいったのですが、どこか異世界めいた雰囲気にぶったまげました(→●□)。
 もし「落」のキーワードがなかったら、こんなところに二度も来ることはなかったでしょう。逆に、我ながらよくもまあそんな誰も知らないような土地を雑誌に載せようと思ったものだ。

190921-2.jpg

 で、そうの「無」の号では落目に触れる余地がなかったので、今回改めて取り上げた次第です。詳しいことは本誌を買ってご一読下さい。
 歴史的にも景観的にも非常に面白いところですが、これまで本誌で取り上げてきた地名ネタでは突出してマニアックなので、「皆さんもぜひ一度行ってみて!」などと安易にオススメするのがためらわれます。奥三河が好きで好きでしょうがない人とか、ヒマすぎて何もやることがない人は行ってみてもいいんじゃないでしょうか。

190921-4.jpg

 ところで、落目のように面積の広い耕作放棄地は、時間が経つといったいどうなるのでしょうか?興味深い経年変化が観察できるかもしれないので、今後五年おきくらいに確認に来てみたいと思います(存在を忘れそうだけど…)。
(まさ)

190912-7.jpg

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コメント

nao

なんとまあ、ジミーズ。
工作箒つくりたくなる…ちゃうわ、耕作放棄、したくなるような。まるで、中世末期の隠し田みたいな塩梅ですね。年貢の検地にも出てこんようなエリア。でも、こういう場所でももっていないかぎり、農民もやってられん現金社会が間もなく始まるし。でも、落目の由来が不明な今、類推や勝手な想像でモノ言ったらアカンわね。「そう」64号読まなくっちゃ。

まさ

おっしゃる通り、隠し田として開かれたと伝わっています。

nao

64号も、いよいよ面白「そう」
ダジャレとる場合やあれへんで。でも、隠し田でしたか? よー残っておりましたね。また、そういうのを、消え入る歴史の闇奥から、いとも上手に手繰り寄せて、発掘するもんですね!? 県史でも、そういうものや場所は、徴税できなかった「不の遺産」とかで、あまり表には出してこんかったでしょうな。そういう遺産こそ、どえりゃあ貴重なのに。
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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