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彫られて盗られて

 草津線に乗り終えてからも次のアポまでまだ時間があったので、同行のカメラマンYさんの希望で、取材先の近くで見つけた「福林寺跡摩崖仏」を見物に行ってみました。場所は滋賀県野洲市で、JR野洲駅から東へ約1.5kmの山の中。

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 そもそも野洲市じたいが僕にとってはほぼ未知の町で、東海道線と国道8号を通過したことしかありません。滋賀県中東部に位置する関西都市圏のベッドタウンで、平成の大合併で野洲町と中主町が合併してできた市。たしかTMレボリューションの出身地だったかと思います。あとYさんの話では、ラーメン店チェーンの来来亭の本店があるとのこと。僕が知る野洲市の情報は以上です。
 そんなわけで見どころの類は全く知りませんでしたが、福林寺跡摩崖仏も国道8号沿いで案内板を見かけたので、吸い寄せられてフラフラと訪ねてみた次第です。

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 案内板に従って進むと無住の寺の境内に入り込み、駐車場の表記はなかったけれどそこに車を駐車。すると、すぐそばに入口の柵がありました。猪よけでしょうが、まったく歓迎されていない感じです。

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 ゲートを開け、日暮れ近くの薄気味悪い雰囲気に包まれた森を少し歩くと、大正時代に建立された史蹟標柱と、30年ほど前に設置された解説の案内板が。あたりを見回してみると、数多くの摩崖仏があってぶったまげた。

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 ズラーッ。

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 ズラズラーッ。

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 摩崖仏でない石仏もわんさかあって、しかも古墳の石室跡のようにコの字型に安置されている。それぞれの石仏は味わい深い造形だけれど、雰囲気がおどろどろしすぎます。この時間帯に一人では来たくない。
 以下、案内板より。

 このあたりは「堂山」といわれ小摩崖仏が点在しています。中でも入口より約五十m進んだ右手奥には、岩に平肉彫りされた約四十五㎝の地蔵立像が十三体あります。
 また、一番見事な摩崖仏は如来像二体と観音立像一体が刻まれており、特に観音立像は最も美しい姿をしているといわれ、室町時代初期の作品であります。
 ほかにもたくさんの摩崖仏があったとされますが、大正九年の調査報告書に「近年コノ礎石ニ彫刻セル仏像ヲ割取ラムトセルモノアリ」と書かれています。しかし当時すでに仏像の大部分は、大阪方面の富豪の庭に持ち去られたといわれ、いまに残る一番見事な摩崖仏もノミのあとが痛々しく残っています。
 これより一㎞先には妙光寺山摩崖仏があり、高さ約一六〇㎝の地蔵菩薩立像が大きな岩に彫られています。
野洲市観光物産協会


 うーん、昔から悪い奴がいたんだなあ…。
(まさ)
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コメント

なお

紛い物
磨崖仏も、こうしてみると、恐いですね。野州、愚妻が、野守は見ずや君が袖振る…に、興味があるらしく、ちょくちょく行きますが、磨崖仏はノーマークでした。

まさ

偶然見つけました。
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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