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墓を探して裳立山を徘徊

  春夏秋冬叢書「そう」61号連動ネタで前回の続き。
 もたて山駅から今回の最大の目的地であるペツォルト夫妻の仏塔までは500mほど。駅には案内板もありませんでしたが、事前に延暦寺の方からだいたいの場所を聞いていたので、そちらへ向かって迷うことなく鬱蒼とした杉木立の中の道を歩いて行きました。

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 やがて道端に見つかったのは、朽ちかけた案内板。それに従いわき道にそれて少し登ると、何もないところにいきなり仏塔が出現して驚いた。

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 おお!ついに見つけた!ジャングルで探検隊が未知の遺跡を発見した時のような気分だ!駅から徒歩5分くらいだけど。
 しかし、なんでまたこんな寂しい場所に、こんな立派な供養塔が建てられたのか?延暦寺で閲覧させてもらった資料によると、ここ裳立山に墓を作ってほしいと希望したのは、僧侶のペツォルト氏ではなく、実は先に亡くなった夫人のハンカらしい。なぜそんなことを思い立ったのかまではその資料には書いてありませんでしたが、ドイツ語の教師から天台僧侶に転身した夫とともに比叡山に通ううち、比叡山が気に入ったのでしょう。
 それにしてももうちょっといい場所に建ててあげれば…と思うのですが、おそらくここはかつて、琵琶湖と大津の町を眼下に見下ろす眺望絶佳の場所だったのではないでしょうか。しかし、戦後の植林政策で杉の木を植えまくり、いつしか木が育って視界が悪くなってしまったのでしょう。

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 ついでに、駅に案内板のあった紀貫之の墓にも足を伸ばしてみたところ、数日前の台風で大変なことに!

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 しかし、墓はかろうじて無事でした。

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 どうにもシブいとしか言いようのない裳立山、人によっては薄気味悪く思えるかもしれません。しかし時折、静かな山の中にケーブルカーの滑車の回転音とロープのこすれる音が響き渡り、なかなか味わい深い山歩きでした。僕が行ったのは9月の曇天でしたが、心地よい新緑の頃に墓探しに行けばきっと誰もが楽しめるはず…?
(まさ)

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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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