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THE 急傾斜

 春夏秋冬叢書「そう」61号連動ネタ。
 他地方に行った三河遠州の産物や人物の来歴と変貌を、わざわざ現地に出向いて探るという珍企画「三遠南信産××育」は、ドイツ人なのに天台宗の僧侶になり比叡山でも修行したロベルト・ペツォルトと、その夫人で声楽家のハンカ・ペツォルトのための供養塔を、岡崎矢作地区生まれの石田茂作(仏教考古学者/仏塔制作プロデューサー/岡崎名誉市民)が比叡山の山の中に建てた…というマニアックきわまりない話を取り上げています。
 石田茂作もペッツォルト夫妻も今ではほとんど顧みられていない人物なので、読者も「ハァ?誰それ?」って感じではないでしょうか。これまでさんざんマイナーなネタを書いてきたこの企画も、「地名探訪」の歌山と同様、いよいよ最果てに到達した感が…。
 このネタを発掘したのは、岡崎市のシティプロモーションサイト「岡崎ルネサンス」で北野廃寺のことを書いたのがきっかけ。記事作製のためにりぶらで資料を漁ったところ、調査報告書に石田茂作が発掘に関わったという記載を見つけまして、ついでに石田茂作の資料にも当たってみると「研究の傍ら頼まれてこういう仏塔を作った」という一覧がありました。その中に、比叡山のペツォルト夫妻供養塔があったのです。(関連記事→●□
 あまりのマニアックさに「これを取り上げてもどうなのよ?」とさすがに思わないのでもなかったのですが、今まで一度も比叡山に行ったことがなかったのでこりゃいい機会だ、と取材に出掛けた次第です。

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 前置きが長くなりましたが、そんなわけでやって来ました比叡山。山上へは「比叡山坂本ケーブル」に乗って向かいます。起点のケーブル坂本駅は激シブの駅舎で、坊さんが似合いそうな風情。
 目指すペッツォルト夫妻の仏塔は、終点のケーブル延暦寺駅のひとつ手前、もたて山駅の近くにあります。山の斜面をぐいぐい登ること約10分、目的地のもたて山駅に下りてびっくり、ものすごい駅だった。

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 超急傾斜に板張りホーム!そして簡素極まりない待合室!こんな仮設っぽい駅、北海道以外では見たことがない!

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 ホームの上の端っこに立つと、本当に転がり落ちそう。

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 周囲には寺関係の建物などは何もなく、ケーブルカーも通常は通過します。下車の際は申告、乗車の際はインターホンで「乗りますんでヨロシク」と連絡しないと停まってくれません。

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 駅前には、この駅付近の唯一のみどころ「紀貫之の墓」の案内板が建つのみ。こんなところになぜ駅を作ったのか?紀貫之の墓参のため?ていうか、ペツォルト夫妻に関する案内が何もないんですけど…。
 つづく。
(まさ)

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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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