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カンバンの手帖ブログ版0367

 春夏秋冬叢書「そう58号」の取材で八重河内に行ったついでに、遠州と信州の国境である青崩峠にも行ってみました。2005年の「そう5号」の取材で訪れて以来、12年ぶり。

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 青崩峠は「国道152号だけど車では越えられない」難所として有名で、さぞや行くのが大変と思われる方も多いでしょうが、実際には峠の200mほど手前まで車で行くことができます。草木トンネル手前の池島集落から延々と幅員の狭い坂道が続くので、山道を慣れていない人や3ナンバーの車にはお勧めできませんが…。
 20分くらい走ると行き止まりで、そこから歩いて10分ほどで青崩峠なのですが、峠のすぐ手前にこのような場所があります。

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 そのむかし「建次屋敷」という茶屋があったところだそうです。秋葉街道の「名所」のひとつで、新旧の案内カンバンが建っています。その一方が、文字がかすれかけた手書きのカンバンで、しかも個人で設置したもの。

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 こんなザワっとするような場所に、突然こんな看板が現れるとちょっと怖い。しかも内容がまた気持ちの良くない話で…。以下全文。

建次屋敷跡
 その昔、秋葉街道が盛んなころここに茶屋があり、日銭の入るのを見込してか夏の一夜四名の盗賊が押し入り、亭主を店の大黒柱にしばりつけ、若女房の手足を押さえつけて交る交る(筆者註:かわるがわる)目的を果し、銭箱底まではたき各自の胴巻にしまい込み、飯を食い、酒を呑み、残った酒樽を亭主に投げつけて逃亡したと云う、悲しい話が残っている。
 人生流転夢一場(じんせいるてんはいちじょうのゆめ)、
 回首一百有余年(こうべをめぐらせばひゃくゆうよねん)、
 恩讐茫々在墳墓(おんしゅうぼうぼうふんぼあり)
 緑苔清風生山水(りょくたいせいふうさんすいがしょうず)

平成四年五月この地を訪れて
名古屋市瑞穂区白竜町 松村今朝治


 これって「悲しい話」というレベルではないのでは…。そして漢詩は設置者の自作?
 それにしても、なぜ名古屋の人がわざわざこんなところまできて、なぜこんなカンバンを建てたのだろうか。書かれている内容よりもそっちのほうが気になる。

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 カンバンをもうひとつ。建次屋敷跡から少し行くと、水窪町消防団が何十年も前に設置したと思われる火の用心のカンバンが。こんなところまでご苦労様です。

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 でもって青崩峠である。どっちに転んでも急斜面という国境の稜線に立ち、峠を見下ろしてみました。右が遠州、左が信州。
(まさ)
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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