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カンバンの手帖ブログ版0364

 2017年の出し漏らしネタシリーズ。
 11月、珍しく瀬戸の取材があり、かなり久しぶりに瀬戸蔵(市街中心部あるホール兼ミュージアム兼物販施設)に行ったところ、入り口の近くでこのような案内板を発見。

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 省営バス発祥の地のガイドです。これは昭和5年に開業した岡崎-瀬戸-多治見を結ぶ省営バス(→国鉄バス→JR東海バス)岡多線のことで、現瀬戸蔵の前に「瀬戸記念橋駅」があったことからこの案内板を建てたのでしょう。JRバスの「駅」は鉄道駅と同じ機能を有しており、単なる停留所ではありません。むかしは方々にありましたが、JRバスの路線がだいぶなくなってしまった今では全国的にもかなり少ない状況です。東海地方では瀬戸記念橋駅が最後の生き残りでした。

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 今の景観からは信じられませんが、昔はここに「駅」があったのです。

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(1997.09.21、以下同じ)

 記念橋のたもと、道路の真ん中に駅舎があるという、実に強引な駅でした。駅舎を挟んでホーム(乗り場)が二面あるというのも贅沢な土地の使い方です。さすが「省営」といったところ。
 目を引くのは蒲郡競艇の開催告知カンバン。こんな遠くから蒲郡まで行くのはなかなか大変そうですが、バスで岡崎まで出て、電車に乗り換えて蒲郡に行ったギャンブラーが多かったのでしょうか。儲かってた時代の窯屋の労働者とか…。
 よく見ると、カンバンの下のほうに「運賃払い戻しサービス1000円まで」というようなことが書いてあります。かつては、競艇場の窓口で往復切符の半券を提示すると1000円までの運賃をくれるとういステキなサービスがあり、僕も豊橋在住時代に何度か利用したことがあります。こんな案内書きがあるということは、JRバスの切符でもOKだったということでしょう。なにしろJRの鉄道駅と同じなので、瀬戸から蒲郡までの通し切符も買えたわけだから。

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 末広町アーケード側から見た駅舎。異様に賑わっていますが、この日はせともの祭りなのでした。

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 瀬戸川の対岸から見た駅舎である。背後にちらっと見えているのは旧瀬戸市民会館。

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 駅舎内である。我ながらよくこんな写真を撮っていたものだ…。

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 そして駅名標である。国鉄標準書体のスミ丸ゴシック(→●□)に近い文字で、実に昭和臭くて味わい深い。駅は2004年に廃止され、JR東海バスの路線バスは2009年に全て廃止されてしまったので、これも廃棄されてしまっただろうか…。
 そういえば、昨年発刊された「岡崎まちものがたり」の編集サポートに参加したとき、羽根学区(岡崎駅の東側の地区)の方が「JRバスの岡崎営業所に“省営バス発祥地”の石碑があったのだけれど、営業所が廃止されたあと、その石碑がどこに行ったかわからなくなってしまった。まちものがたりに載せたかったのに…」と嘆いておられました。もし、その石碑の所在地を知っている方がおられましたら、ぜひご一報ください。
(まさ)

※女性取材記者とともに関わっている「岡崎まちものがたり」のスピンオフサイト「“〇にナる”岡崎まちものがたり」もご覧くださいませ。
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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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