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戦前築の駅舎に見られるタイルの脚絆的装飾法

 8月末にとある取材で熊野方面に行きまして、ゆとりのあるスケジュールだったので紀勢本線の熊野市~新宮間の駅舎チェックができました。JR東海管内の辺境なのでまだ古い駅舎がいくつか健在だったのは何より。
 そのひとつ、御浜町の中心部に位置する阿田和駅。

171006-1.jpg

 昭和14年築の駅舎です(開業は昭和15年)。紀勢本線の他の途中駅よりも一回り大きく、利用客が多い準主要駅的な扱いだったことが伺えます。

171006-6.jpg

 注目したのは建物の下部。味わいのあるスクラッチタイル(→●□)が施されており、靴下か脚絆のよう。この装飾があるだけで駅舎の重厚感がぐっと増す感じです。ついでに言うと、玄関に取り付けられた2号ポストもいい。

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 この装飾は建物の外周りに施されているのですが、付属の便所を覗いてみたら手洗いのところにだけタイルがありました。

171006-7.jpg

 もうひとつ、御浜町の北端に位置する神志山駅。珍しい入母屋造りの駅舎。

171006-5.jpg

 ここの下部装飾はスクラッチタイルではなく、異様に横長で土管みたいな風合のタイル。入母屋じゃスクラッチタイルが合わないと考えての採用かもしれません
 これらを見て、天浜線の気賀駅の駅舎下部に施されたタイル装飾を思い出しました(→●□)。あちらは昭和13年の築。この時代の駅舎建築の流行りだったのでしょうか?
 で、これらの駅舎タイルが常滑製であると証明できれば、知多半島のローカル媒体用に記事が一本できるのだが…。
(まさ)

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(2017.10.07追記)
 13年前に撮影した阿田和駅の写真を見たところ、駅舎の前に植樹があって建物左半分の殺風景な部分がうまい具合に隠されていました。

171006-8.jpg
(2004.09.17)

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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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