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何も無い所にあるもの

 春夏秋冬叢書「そう」56号連動ネタ。
 旧渥美町には無縁堂のほかにもうひとつ無地名で、和地町に「大無所(おおむしょ)」という小字があります。場所は集落の北東外れ。和地と福江を結ぶ県道420号沿いのごく狭い範囲を示す地名です。



 地元民以外はどこだかさっぱりわからないと思います。まあ、三河で無の付く地名はそんなところばかりですが…。

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 人家は一軒もなく、あるのは山の麓の畑だけ。文字どおり「おお!何も無い所!」という感じ。何も無いからこんな地名が付いたのかと一瞬思わせます。
 が、実のところ由来は不明。記事でも少し触れましたがムショ/ムショウ/ムシュウ地名は全国に分布しており、渥美半島には神戸に大無生(おおむしょう)があり、本誌のエリア外ですが磐田市(旧豊岡村)には虫生(むしう)があります。「ムショ」は墓を意味するとも言われ、また「ムシ=毟る(むしる)から崩壊した場所か?」と説明する地名辞典もありますが、現地へ行ってもそれらの説はいまひとつピンときません。
 たぶんまだ誰も本当の意味を解明していないと思われるので、ヒマで何もすることがない人は全国のムショ系地名を巡って謎の解明に挑戦してみてはいかがでしょうか(投げやり)。

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 何も無いとか言いながらも何かしらはあるもんで、大無所では県道に架かるこの立派な(?)橋が目に留まりました。昭和5年架橋の鉄砲橋。

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 簡素ながらも親柱や欄干のデザインが凝っているコンクリ橋です。たいして交通量が多くない県道にこんな重厚な造りの橋があるとは、この道がかつて「表裏連絡道路」としてそれなりに重要視されていたことの証明かもしれません。なお、表裏連絡道路とは表浜と裏浜をつなぐ道の意味で、今思い付きました。

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 大無所に隣接する字上大道にある三島神社もなかなかの味わい。拝殿の前に低い石垣と門が設けられています。詳しいことは調べていませんが古い形態に思えます。こういう神社もそんなにないのでは。

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 あと、参道に置かれたカウンター付き百度石。お百度参りをするとき、枠の中の玉を使って何回参ったか数えるもの。これはちょくちょく見かけます。

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 で、三島神社の門前には電話ボックスが。いつ、誰が利用するんだ!
(まさ)

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MARUKA-DO

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東海地方を縦横無尽、
全国各地に神出鬼没の
取材・執筆・編集事務所。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住

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