弟と幼馴染と

2017年03月15日
 春夏秋冬叢書「そう」54号連動ネタ。



 蔵子に隣接して「桜町」という町があります。地内を国道1号が縦貫し、桜町小学校や豊川桜町郵便局があるので蔵子より知名度は高いかもしれません。広く知られているものといえば、国道1号の桜町交差点でしょうか。

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 別に知られてないですかね…。国1だったらここから1キロほど岡崎寄りにある京次西交差点のほうが、渋滞多発地帯として有名かもしれません。
 町名だけ聞くと区画整理がらみでできた新しい町のようにも思えるのですが、歴史は意外と古く、江戸時代初期の正保3年(1645)に白鳥の人によって開かれたといいます。
 蔵子と同じく白鳥チルドレンなわけですが、蔵子を開いた林次郎兵衛家次はもともと御油の人で、しかも蔵子は訳あって(水利の関係)白鳥の子になった「継子」です。言ってみれば蔵子と桜町は「異母兄弟」。なんだかどこかの国のロイヤルファミリーみたいな関係ですが…。
 資料を見ると、長男と親(白鳥)の関係は悪く、いっぽう実子である次男と親の関係は良好だったようです。兄弟仲については不明。仲良しであったと信じたい。

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 その桜町は、国道1号によって地区が二分された格好になっています。村の鎮守である若宮白鳥神社の参道は国1でぶった切られてしまい、旧東海道沿いの桜町1丁目の氏子のために共同浴場跡地の公園の一隅に「若宮白鳥神社遥拝所」の石柱が建立されています。
 遥拝所は、遥か遠くにある神社や宮城(今の皇居)へ向かって礼拝するための場所のこと。これはもしかして「拝む対象まで日本一近い遥拝所」かも。

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 で、その旧東海道は桜町と小田渕の境界になっています。右側の家並が桜町、左側が小田渕。
 小田渕の起源はよく分かりませんが、蔵子や桜町と違って最初から独立した村だったので、複雑な兄弟関係をすぐそばで見守る「幼馴染」のような感じ?
 その小田渕も、もとを辿ると名鉄の西側にある小田渕7丁目界隈が「本郷」で、旧東海道に面したあたりは桜町の成立とともに新しく開かれた村のように思えます。探ればこちらでも複雑な関係が浮かび上がってきそうだけど、今回は小田渕まで追求する余力はなかったので、またいずれ。

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 とりあえず小田渕駅近くにある稲荷神社の写真でも…。
 どうでもいいですが、語感がどこか泥臭い小田渕も、「おだぷち」と呼んでみるとなんかカワイイですヨ!(←何を言ってるんだ)
(まさ)

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東三河雑 | Comments(0) | Trackback(0)
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