無人駅の刻印

2017年01月27日
 先の記事で、宇部線で黄色い電車を見て驚いたと書きましたが、非電化の山陰本線では昔の主流だった朱色のディーゼルカーが走っており、懐かしさに感涙。

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 吉見駅にて。当地在住の友人はこれに乗って通勤しているというからうらやましい。
 感涙したのは列車だけではありません。滞在中、その友人の案内で山陰線沿線の海岸や名所をウロチョロした途上で寄ってもらった吉見駅から北へ20kmほどの宇賀本郷駅は、映画かなにかの舞台になりそうな素晴らしい雰囲気の無人駅で、これまた感涙でした。

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 人家の少ない集落の外れに、小さな待合室と片面ホームの駅がポツン。駅名標の文字は国鉄時代の角丸ゴシック。ホームと海の間に広がる荒涼とした枯れ田によって際立つ「果て感」。久々にグッとくる駅に遭遇し、身体を打ち震わせ涙を流したのであった(オオゲサ)。

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 駅ネしたくなる風情ですが、フェンスに「密航・密漁110番」と書かれたカンバンが掲示してあるので、実際する段になったら二の足を踏むでしょう…。

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 駅前広場の一角には味わい深い「宇賀本郷駅設置記念碑」が。そこらへんの山から拾ってきたような石です。背面に刻まれた年号を見ると、開業は昭和33年7月19日と意外に新しい。

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 で、ホームの端には「1958-7 技工団」の銘が!駅のホームに施工者の名を刻印するのは珍しいのではないか?
 公共団体ぽい名前からして国鉄の土木工事部署かと思いましたが、ネットで検索したところどうやら山口県の老舗建設業者らしい。この会社のサイト内の「技工団の歴史」というページを見ると、なかなか深い歴史が書いてあります。
(まさ)
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