その新平湯温泉では、厳寒期に「タルマかねこおりライトアップ」というイベントが毎年開催されています。あまりの寒さに氷結し「たるまの滝」をライトアップするもので、何度か紹介原稿を作ったことがあります。ただ、一度も見たことがなく、こんな時期に行っても仕方ないけれどいちおうどんな場所か見ておこうか、と思って会場へ。

うむ、なるほど。会場は砂防ダム建設に伴って整備された親水公園でした。
このカップル仕様の設えは、むかしむかし、ここに住む姫が、戦に敗れて落ちのびてきた若者に湧水を飲ませて看病し、やがて結ばれた…というような伝説があるからとかなんとか。

滝の入口にこのような施設があり、イベント期間中はここで絵馬市やふるまいがあるというのですが、シーズンオフの現在は砂防工事の資材置き場になっていました。新平湯の関係者は、潔く冬にのみ全精力を傾注しているのでしょう。今はこんなんですが、イベント時の写真を見ると幻想的なので、やはり冬に来ねばなるまい。

さあ仕事に戻るべ、と踵を返そうとしたところ、遊歩道にこのような案内を発見。写真の後ろに見える堰堤の内部で「砂防ギャラリー トンネルイルミネーション」というのを常設しているらしい。長いこと奥飛騨の観光情報をチェックしているがこれは知らなかった。

なぜかイルミネーションはやっておらず砂防事業のパネル展示だけでしたが、ダムの内側に気軽に入れ、マニア的にはなかなか楽しい。さほど大きくない堰堤ですが、水が流れ落ちる音は意外に凄まじく、かなりの冷気。

そして施設の目玉。のぞき穴(?)に垂れ下がる幕をめくって滝の裏側が見られるようになっていた!
せっかくこういうマニア向けの面白素材があるのだから、もう少し周辺環境を整備して新平湯の夏の名所として売り出せばいいんじゃないかと思います。
(まさ)
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