大石楠ノスケ

2016年09月17日
 春夏秋冬叢書「そう」52号が発売されております。今号のキーワードは「食」。私は例によって地名探訪と三遠南信産××育を、女性取材記者(まり)は行事食(涅槃団子)、食紅(御津の「どんぎ」という祭礼行事)をやっております。
 さて地名探訪。食の付く地名は全国的に見ても大変少なく、パッと思い浮かぶのは千葉県の安食(あじき)、岐南町の印食(いんじき)、高知県の和食(わじき)くらいでしょうか。創刊号以来の企画もいよいよここまでか…と思ったら、豊田市石楠町(せきなんちょう)に「小食沢連(こじきぞうれ)」という小字があって驚いた。おかげで37号の「冬」地名のピンチに続いて(→●□)こちらも乗り切れました。三遠南信には地名の神がいる…。
 それはさておき、小食沢連の前にそもそも石楠町がどこなんだ?というマイナー地名ですが、松平地区の北部になります。



 石楠は「大楠」と「所石」の合成地名で、県道沿いの神社周辺から、巴川の支流をのぼり「上切」と記されたあたりまでが大楠、その奥が所石です(地理院地図からはなぜか大楠の名が抜け落ちています)。
 とりあえず順番に辿ってみますと…。

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 県道岡崎足助線沿いの大楠である。名鉄バスの大楠バス停付近。

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 地図の「上切」あたりである。地域バス・松平ともえ号の停留所名は「石楠中」。

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 そして最奥の所石である。いやー、シブい。
 地形的にはたいして険しくはないんだけれど全体的に奥地感が漂っており、西三河の中山間地小集落の典型といったところです。
 このうち小食沢連は二枚目の「上切」あたりの小字で、マピオンの小縮尺でないと標示されません。写真のように地味なところですが、民家の周りに小屋ほどの大きさの巨石がいくつか転がっており、なかなか面白い風情です。
 マピオンで確認すると、集落の上に通じる林道沿いも字小食沢連だったので、念のため林道沿いも見に行ってみたところ、道路沿いの急斜面の木立の中にまるで山崩れでもあったかのように無数の巨石が剥き出しでゴロゴロしており、あまりの奇観にぶったまげた。

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 ゴローン。

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 ドドーン。て、この写真じゃたまげるような感じでは全然ありませんが…。木が生えすぎ&石がデカすぎで、どうやっても無数の巨石がゴロゴロ感のある写真が撮れないのであった。
 散策路でもできれば名所化間違いなしと思えるほどでしたが、アクセスは悪いし、斜面が急すぎて危険だし、整備されることはないでしょう。ただ、こんなところでも一部の好事家には知られているようで、地元の人の話ではボルダリングに来る人がたまにいるらしい。その登岩家が忘れていったと思われる軍手が一組、巨石の上に残っておりました。
(まさ)

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西三河雑 | Comments(0) | Trackback(0)
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