真夏のHINOMIST

2015年08月25日
 この夏は二度、北遠を徘徊しまして、新たにいくつかの火の見櫓・半鐘台を確認してきました。拙著「火の見櫓暮情」の取材開始から8年、何をまだやっておるのか。
 これで主だった集落(国土地理院の地形図に地名が載っていて、ある程度まとまった民家が描かれている集落)はだいだい押さえたのですが、二回も確認に行ってようやく発見したHINOMIもいくつかあり、完全制覇とは言いきれないのがつらいところ。

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 例えばこちら、旧JRバス西渡駅の天竜川対岸に位置する戸口集落の半鐘台。
 戸口は、浦川地区と山香地区を結ぶ幹線林道沿いに人家が集まっており、一度林道沿いを走ったのだが発見できませんでした。そこで今回、地形図には記載されていない幹線林道の支線みたいな道に入ってみたところ、その道のどん詰まりに三軒ほどの民家があり、見晴らしのよい高台にこれが建っているのを発見。

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 集落の要部からずいぶん離れたこんな場所に半鐘台なんか建てても、実際に鳴らしたとき効果あるのだろうか?と思うが、しかしここは戸口の人家の最高所になり、杉が植林されていなかった昔は山の斜面がほぼ畑で見通しも良好だったそうで、半鐘もよく響いたのでしょう。

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 こちらは西渡の大井橋のすぐ南で国道152号から分岐する山道を2キロ弱登ったところに位置する、大滝集落。浄土さながら。蓮ではなく南瓜の花だけど。
 ここは今回が初訪。大きな集落ではないのにこれ以外にもう一基、半鐘台があって驚いた。ひとつ発見したところで安心はできません。

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 そして、飯田線城西駅南西に位置する切開(きいなま)集落。最低所と最高所の民家の高低差が250mもあるとんでもないところで、上から下まで目を凝らして車道を走ってもHINOMIは発見できませんでした。しかし、ないとはどうしても思えない。これまでにも木立に同化していたり、草が絡みついて忍者のごとく姿を隠したりという例もいくつかあったし。
 ここは草木を掻き分けて徹底的に探したいところですが、酷暑のさなかにそんな愚行をする気にはさすがになれず、いずれまたということで。いずれがいつかはわかりませんが。
 あと、佐久間には未見の廃集落も二つほどあるし、どうするか…。

 なお、三遠の火の見櫓のHP(→●□)は2年半前にPC変えてからソフトが作動しなくなったので、ほったらかしてあります。
(まさ)
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遠州雑 | Comments(4) | Trackback(0)
Comment
No title
実に悩ましいお話ですね。
自分では、ほぼ終了したと確信!していた「尾張の火の見櫓」
の調査も、何かの機会に未発見のヤツを見つけちゃう事が時々
(かなり頻繁に)あります。
もうすっかり電池が切れた状態で、見つけても「見ないふり作戦」
で、通り過ぎちゃったり、、、。
考えてみれば、当然すべての路地まで行った事は決して無いわけで、
未発見はこちらの事情ってことですしね。
また、「あれ?あそこに有ったはず、、」という撤去確認も多く
なってきました。
でもねー。探してないのにたまたま見つけちゃうと、なぜかちょっと
嬉しくなっちゃう、、。
火の見櫓暮情 完全補強版
楽しみにしております <(_ _)>
No title
すぎやまさん

実はこのあと水窪のとある廃集落に草木をかきわけて行ってみたところ、まさかの火の見櫓発見に愕然としたのでした。ぜんぶ行かなきゃならないのか!と。
撤去も進んでますね。岡崎でもいくつか…。
No title
A112さん

ううむ、ウェブ技術面からも調査面からもあと数年お待ちくださいませ…。

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