カンバンの手帖ブログ版0292

 北総シリーズの続き。
 白井駅や千葉ニュータウン中央駅などを通る北総鉄道は、長らく旧印旛村(現印西市)の印旛日本医大駅が終点でしたが、平成22年に成田空港まで延伸し「成田スカイアクセス線」として京成電鉄のスカイライナーが通るようになりました。その際、印旛日本医大駅と空港第2ビル駅の間に「成田湯川駅」が開業しています。
 成田湯川駅はJR成田線と立体交差する地点に設けられたのですが、成田線には駅が新設されず、お互いに存在を完全無視の状態となっています。一番近い下総松崎駅までは3キロ弱。



 このような「接続していない近隣の別路線の駅を歩いて連絡する」というのは、わたくしたいへん好物でして(鉄道好きにはこの気持ちは分かってもらえると思う)、滞在中の空いた時間に、北総鉄道の高い運賃を払って成田湯川に行ってみました。

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 丘の狭間にある成田湯川駅はさすがにまだ新しく、どこか校舎めいた雰囲気。いちおう成田市郊外の巨大団地に近いのだが、駅周辺は開発途上でいささか殺風景。成田線に駅が新設されても乗り継ぎ客はなさそう。

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 団地の一角をかすめて坂を上り線路をまたぐと、そこはザ・北総な感じの松崎(まんざき)集落が広がっていた。集落中心部の三差路には八生村道路元標と、千葉県北部でよく見かける道路通称のカンバンが!梅の形をしたこのカンバン、3種類ほどのカラーバリエーションを見ているのだが、色分けの基準は不明。

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 三差路の一角には、むき出しの時計と「時は金なり」の標語カンバンが!高度成長期チックな標語と集落のゆるい空気のミスマッチが、実にこう、味わい深い。きっとむかしは時計台があったのでしょう(こんな感じの→●□●□)。

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 さらにはこのような手書きの標識まで!「ニユータウン」のユが、キヤノンやキユーピーのように大文字なのが高ポイントである。なお「栄・安食」は「栄にある安食堂」ではなく、印旛郡栄町とその中心地区・安食(あじき)のこと。

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 松崎集落は丘の上に広がっており、藪の間からは崖下に広がる印旛沼の干拓地と下総松崎駅が眺められました。大昔はおそらく湿地帯だった湖畔の低地を避け、丘の上に集落が作られたのではないだろうか(違ってたらスイマセン)。

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 こうして北総らしい集落景観とカンバン群を存分に堪能し、一年ぶりとなる下総松崎駅に出たのでした(→●□)。ホームの向こうに見える高架橋が成田スカイアクセス線。
(まさ)
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