恋のアーケード0023/タウンサインの研究0050

2014年05月26日
 久しぶりの新宮、この町は何回来ても、日本の他の町にあまりない独特の空気を感じます。山ばかりの熊野地方にあって、この町だけがパーッと開けていて、なんとなくいつも陽射しが降り注いでいるようで、どこかダラーっとした感じ。その開けた感も、地形的に閉ざされた異界の熊野地方にあって「ここだけが外界と接続する地点」的な開け方というか。
 僕の知る限り似たような雰囲気の町は島根県益田市くらいでしょうか。あちらも「日本の端っこの石見地方の、一番果てにある開けた町」だった。新宮には熊野三山の一社があり、益田には石見神楽がある。神に近い空気もよく似ているのである。

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 というわけで、取材までの時間潰しで熊野三山のひとつ、熊野速玉大社へ10年ぶりに参拝してみました。朱い!

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 市街地も徘徊。新宮駅の海側には、伝統地名か新興地名かわからないけれど、蓬莱、徐福、阿須賀、熊野地、王子といった異界を思わせる(?)地名があります。写真は蓬莱~阿須賀のあたり。この絵だけ見ると、単に「地方都市のメインストリートから少し奥に入ったあたり」にしか見えないが、異界なのである。

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 床屋だけど乙女。異界である…。
 そんな新宮には、アーケード商店街もありました。

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 国道42号からTSUTAYA新宮店前まで約400mの仲之町商店街です。異界とうか、関西圏っぽいアーケード商店街ですが。東海地方のアーケード商店街と何が違うのか、というと、まあ、空気感とかですかね…(テキトー)。

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 商店街の入口や(反対側も)アーケード内の商店列挙カンバンには、地元の名所の美しい写真が多用されていました。観光客があまり来ないような通りにこういう写真をバーンと使うのは、外向けのアピールというより郷土意識の涵養や啓発が目的でしょうか。それにしても「みなさまの仲之町二丁目」や各店の書体、右の柱の盃型行灯カンバンがなかなか味わい深い。
 取材のあとは、新宮から大阪までほぼ鈍行(と快速)に乗りっぱなしでした。いちおう乗るのも取材で…。
(まさ)
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