日々の虫供養

2014年01月22日
 1月前半は、いちおう取材ってことで「大野谷の虫供養」に通い詰めてました。
 虫供養とは、大雑把にいうと農作業で殺した虫を供養して五穀豊穣などを祈願する行事。知多半島では、大野谷(知多市南部と常滑市北部にまたがる地域)、阿久比、東浦で行われており、阿久比と東浦は米の収穫期に1日だけの実施ですが、大野谷では年末年始の22日間の開催となります。13地区の持ち回りで、ことしの当番は常滑市小倉。道場(会場)は「お江」ゆかりの古刹、蓮台寺。
 虫供養スタートの入仏式(→●□)に行った後、年内は行けなかったのだが、年明けからは10日間中、6日も行った。

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 1/2。知多四国の取材を始めた2008年から知多半島の寺へ行きまくっていますが、考えてみると三が日に行くのは初めて。見事な門松である。

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 1/3。年末年始にかけて当番でない地区が順番に当年の道場へ参詣するのだが、そのうち、大野権現地区に遭遇。「念仏は、全部の地区で少しずつ節回しや速さが違う」というので注意深く聞いたところ、確かに小倉とは違う!うーむ、全部聴き比べたいぞ。って、マニアックすぎるわ。

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 1/7。夜の通常のおつとめ(毎朝晩、念仏が唱えられる)が終わった後の余興で、常滑市北端地区の雄姿による「矢田万歳」披露。めでたいのう。なんでも矢田集落は、昔から芸達者や造形職人を輩出する土地だそうな。

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 1/8。百万遍(ひゃくまんべん)念仏。長い数珠をみんなで持って、念仏を唱えながらぐるぐる回すというもの。虫供養の役は男性のみだが、これだけは女性のみで行われます。

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 1/9。粥占いの「おためし」。農作物、海産物、鶏卵などが、今年はどれくらいの収穫量かを占うもの。詳しくは4年前のこちらを→●□

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 でもって1/10、最終日。みなさん22日間、お疲れ様でした。わたくしもちゃっかりお供えのおさがりをいただいて帰りました。ありがとうございます。
 しかし我ながら仕事熱心だなと思うが、この行事、僕の心を捉えて離さないのです。取材関係なしに本当は毎日でも行きたかったくらい。前にも書いたけど、この行事こそ知多半島の神髄だと思います。
(まさ)
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知多雑 | Comments(4) | Trackback(0)
Comment
No title
私は4日に行きました。
小倉(おぐら)は生まれ故郷なんですが、あまり記憶はありません。
蓮台寺の庭に屋台の店がたくさん来ててすごくにぎわってたという
ウッスラとした記憶しか。大草かも。
虫供養については、たぶん会われたと思いますが南粕谷の江端氏が
大変詳しくご存知です。
氏が出された「大野谷風土記」は欲しかったんですがもう在庫がないということで、お借りしてコピーさせていただきました。大変貴重な資料だと思います。
矢田の万歳のおじいさんたちの話もとても面白いです。
故郷だからじゃありませんが、大野谷は実にいい所だと思います。
No title
4日は境内でふるまいがあると聞いていたのですが、行けませんでしたね。江端さんには今回、たいへんお世話になりました。聞いたところ小倉の道場は、蓮台寺と連生寺が交代で受け持つそうです。
No title
知多の谷をつなぐ持ち回り行事の不思議な大数珠の連帯意識…。政治圏でもなく婚姻圏でもなく、虫供養という農業に根差す信仰で紐帯を保つ在り方。虫供養に知多中央部の原風景を見ますか? 同感です。それ、しっかりどこかで書いておいた方がいいように思いますけどね。
No title
いちおう、今年の年末に知多半島南部のみのローカル媒体に書く予定でおります。

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