鯖江のサバ問題

2013年10月18日
 最近読んだ本で「異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科」(小池和夫・河出文庫)が面白かった。異体字とは、例を挙げるとワタナベさんのナベの基本漢字「辺」に対する「邊」「邉」などや、チベン学園のベンの基本漢字「弁」に対する「辯」「辨」などのこと。筆者は文字の規格「JIS X 0213」づくりに携わった人で、本書ではJISや当用漢字や常用漢字の歴史をつらつら説明しつつ、マニアックな異体字がバシバシ紹介されています。
 この本を読んで思い出したのが、福井県のサバエ。

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(2009.04.04撮影)

 漢字で書くと駅名のとおり「鯖江」ですが、むかし買った5万分の1地形図にはたしか異体字で記載されており、衝撃を受けた覚えがあります。で、実家に帰って探してみたら、その地図が出てきた。

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 上が一般的なサバエ。下が異体字バージョンのサバエ。魚偏の下が「大」で、右の青が「月」になっています。鯖はなんとなくこそばゆい字面だが、異体字だと余計にもそもそするぞ!というのは僕だけ?なお、いずれも地形図の名称は「鯖江」です。
 2枚の発行年を見て、さらに驚いた。上は昭和56年5月30日発行、下は平成4年2月1日発行。ということは、もともと現在使われている字体で表記していたものを、わざわざ異体字にしたのか!
 鯖江市公式HPによると、漢字表記について下のように書かれている。

鯖江の「鯖」の表記については、「うおへん」に青の下が「円」とする文字が正字であることなどを考慮し、鯖江市では、平成5年4月からその文字で統一し、公文書などに使用しています。

 となると、平成5年以前の公文書では異体字を使っていたということか。国土地理院が平成4年版でわざわざ字体を直したのは、そうでないと説明がつかない。ところが、異体字で刷ったわずか1年後に「鯖」で統一宣言!国土地理院の担当者のボヤキが聞こえてきそうだ。
 ちなみに、発行年違いとはいえなぜ2枚も「鯖江」の地形図を持っているかというと、よくわからないのである。

 この話でさらに思い出したのが、高速道路の米原JCTと米原IC。たしか昔は標識のローマ字表記が「Maibara」で、道路情報ラジオでも「マイラ」と濁っていたのだが、いつのまにか「Maihara」「マイラ」と濁らなくなった。たぶんネクスコになってから正式な町名に合わせたんだろうなと思っていたのだが、米原市に市制施行した際、なんと正式な読みが「マイバラ」になってしまった。ネクスコはどうもカチンときたようで、「Maihara」「マイハラ」を使い続けております。
 う~ん、どうでもいい。
(まさ)

追記
スマホでブログを確認したところ、「鯖」が正字で表示されていなかった!う~ん、スマホの文字は別規格に準拠しているのか…。

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