2012年12月14日
 毎号制作に参加している春夏秋冬叢書(豊橋市)の季刊誌「そう」37号が発売中です。

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 今号からは「創刊10周年イヤー」ってことで、キーワードは「冬」。次号から「春」「夏」「秋」と続きます。
 わたくし(まさ)はいつもと同じ地名探訪&小学校連載に加え、冬の飯田線の旅というテーマで1本。嫁(まり)は「冬の体験」ということで小原の手漉き和紙のカンゾカシキ体験を担当しました。三遠南信エリア以外でも、ちくさ正文館本支店、名古屋タカシマヤ三省堂、カルコス各店などで販売されていますんで、お買い求めください。

 さて、今回の「地名探訪」は書くのが本当にきつかった。「そう」を10年近くやってきて、こんなに原稿作りに難儀したのは初めて。
 そもそも冬の付く地名なんて三遠南信にあるのか、という話だが、探してみたらひとつだけありました。それは津具の小字「冬ヶ洞」。マニアのわたくしが聞いたこともないとは一体どこにあるんだ?と思ったら、ここでした。


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 人口ゼロ。まともな道路ナシ。村史や地名辞典にも登場せず。
 仮にそういうところでも、行くのに大変な困難を要する秘境のようなところだったら面白いけれど、実際に行ってみたら、県道426号(津具大嵐停車場線)から未舗装の林業用作業道路を数分歩けば到達できてしまうという、まったくもって中途半端な場所。

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 う~ん…。
 あまりの何もなさに悩みに悩んだ挙句、下のような原稿を書いて編集部に送りました。冬ヶ洞はさておき、本誌がどうやって作られているのかが分かるレポートになっております。

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 本誌創刊以来、中断することなく続けてきたこの「地名探訪」が、最大の難関を迎えた。今号から「そう」十周年イヤー突入ということで、キーワード特集は出版社名に合わせて冬、春、夏、秋と続くのだが、冬の付く地名が三遠南信には一つきり、それも人家がまったくない山の中の、狭い範囲の小字である。冬地名は全国的に見てもきわめて少なく、自治体名や観光地など有名なものは皆無。この地域に一つでもあるのは奇跡ともいえるが、そこに話題が見出せなければ意味がない。

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 そもそも本誌のキーワード特集に合致するような「冬」の付く言葉じたいが多くないのである。本誌の企画は、月に一度開催の「編集会議」で検討される。そこでは、編集部が作成した「キーワードの付く単語、固有名詞リスト」に列挙されたものを、三遠南信に関係するかどうか、本誌の記事になりそうかどうか、参加した「編集委員」全員で仔細にチェックする。
 趣味嗜好や専門の異なる人間が二十人近くも集まると、談論風発、百家争鳴となって実に楽しい。さまざまな情報や意外な発想が次々に提示され、これまで企画に困ったことはほとんどない。しかし今回の「冬」だけは難航した。いつもは喧しい会議の場なのに、珍しく沈黙に包まれる時間が長い。つまり、それだけ「冬」の付く言葉が少ないのだ。筆者は創刊時からほぼ欠かさず会議に参加しているが、こんな状況は五年前の「鳥」の号ぐらいしか覚えがない。


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 地名に関しても、毎号特に調べなくてもいくつかはすぐに挙げられるのだが、地理マニアの筆者も今回ばかりは全く思い浮かばない。仕方なく地図サイト「マピオン」で冬と入力して検索してみると、表示されるのは全国でたった四十九件。この中にようやく「津具冬ヶ洞」の名を見つけたのだった。
(以下略)
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 この原稿はボツとなり、書き直しを命じられたのであった。そりゃそうだろうな。
 なお、この号の最初の会議は座が固まってしまいましたが、最終的には様々なネタが集まり、話題豊富な内容になっておりますので念のため。
(まさ)
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東三河雑 | Comments(0) | Trackback(0)
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