カンバンの手帖ブログ版0218

2012年09月20日
 今日も春夏秋冬叢書「そう」36号連動ネタ。今号のキーワード「十」にちなんで書いた、愛知・長野両県をまたぐ県道10号がらみの話。

120910-7.jpg

 愛知県側から走ると、県境を越えてすぐの道端に「離山の大ナラ」という樹齢250年の巨木がそびえており、目を奪われます。
 この記事の取材に行ったのは昨年の晩秋で、葉っぱがすべて落ちて寂しい状態になっていたのだが、先月末、8か月ぶりに県道10号を通ったところ、青々とした葉が生い茂り、実に見事なもんでした。

120920-1.jpg 

 晩秋バージョン。

120920-2.jpg

 夏バージョン。って、この写真では迫力がまったく伝わりませんが…。もし、県道10号を趣味で通ってみようという奇特な人がおられましたら、ぜひ注目してくださいませ。
 その話は実はどうでもよくて、この巨木の下に、なかなか味わい深い標識風カンバンがあります。

120920-3.jpg

 根羽村へのウェルカムカンバンだ!一見、公団フォントと見まごうようなナイスな書体に、キャッチコピーは名所や名物などではなく「生活改善推進の村」。シブい、シブすぎる。
 生活改善とは、昭和20~30年代に全国的に推進された行政主導による貧村の立て直しプロジェクト「生活改善運動」のこと。JICAのサイトによると「1940年代後半から1950年代を中心に」と書いてありますが、各地で資料を見ていると1970年代もけっこうやっていたようです。
 この標識風カンバンはおそらく昭和50年代前半の設置と思われますが、この時点でもまだ生活改善運動を引きずっていたことを示すものと言えましょう。または、根羽村に売り出すモノがなかった(売る気がまだなかった)時代の遺物とも言えます。国道153号沿いにある観光施設「ネバーランド」はけっこう最近のものなので。

120920-4.jpg
                   例によってHINOMIが!↑
 生活改善の村の中心部。国境の“町”です。信州とも三河ともいえない独特の風情が実にいい。
(まさ)
スポンサーサイト
伊那谷雑 | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示