公営団地内の商店街といえば、「叙情都市名古屋」の取材で守山区の本地が丘(市営本地荘)に行ったとき、団地の真ん中に廃止になった「本地ヶ原公設市場」の建物がありました。

(2011.04.10撮影)
公設市場は十~二十数軒の個人商店が入居するマーケット。名古屋市内のあちこちにあり、どこも古びてていい味出してます。ただ、時代の流れで年々減っていて、実に惜しい。名古屋以外の愛知県内では「公設市場」という呼称をあまり聞いたことがありませんが、似たような形状のキーテナントがない集合店舗はどこにでもあります(××センターとか)。ちなみに本書の取材では、東区の「杉栄市場」と瑞穂区の「瑞穂通三丁目市場」に行きました。
ここの前でオバチャンたちに聞いた話によると、ここは何年か前に公設市場が廃止になり、のちにスーパーが入ったものの、わずかの期間で撤退したとのこと。住民の高齢化および人口減少で売上げが減ったらしい。
この団地は丘の上に建設されており、公設市場はその頂上近くにあるのですが、この店がなくなったために高齢化した住民たちは坂を上り下りして団地外の店に出掛けねばならなくなって大変だ、とオバチャンたちは嘆いておりました。

入口には立派な銘板まで!名古屋の公設市場はこの取材とは別にかなり回ったけど、こんなが設置されているのは見たことがない。

本地が丘の中心は、旧公設市場とその近くにあるバスターミナル。この給水塔も名古屋独特の景観。公設市場もいいけどこれも魅力的な立ち姿ですね。
なお、本地が丘の写真は本書に1枚掲載されていますので、ぜひ買ってご覧ください。
(まさ)
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写真
木村一成発行
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コメント
ぞうまさ
岡崎市にはもとのみ公設市場がありますよ。
2012/01/12 URL 編集
まさ
給水塔探索は…うーん、たぶん、ない、かな?
2012/01/12 URL 編集
nao
2012/02/02 URL 編集
まさ
2012/02/03 URL 編集