フトコロにモチをしのばせて

2010年12月27日
 知多半島でよく見かける菓子に「ふところもち」というのがあります。

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(南知多町内海・知多四国47番持宝院門前売店にて、2009.04.03撮影)

 米粉に砂糖を混ぜて練り、それを棒状に伸ばして蒸篭で蒸し、輪切りにしてできあがり。サイズは親指大、味はほんのり甘くて、適度なやわらかさ。基本は白で、緑・桃・黒糖色などのカラーバリエーションあり。素朴としか表現しようのないシンプルさで、あまりに素朴すぎて名物になる気もない、そんな感じの菓子です。
 昔は各家庭で作り、農作業の間食や子供のおやつとして食べていたそうな。古名は「ほとくれもち」。乾燥させたコイツを懐にしのばせておくと、そのうち体温で食べやすい固さになるので、いつしか今の名が定着した…知多西岸の市誌や町誌の民俗編を見ると、だいたいそんなことが書いてあります。

 でもって先月、常滑の本町通りにある「井桁屋」という老舗のモチ屋に行ったら、その「ほとくれもち」が売られていたので驚いた。

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 太長ぇ!だいたい50センチくらいでしょうか。これを買って持ち帰る図を想像するだけで、なんか笑えるぞ。

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 ほとくれに限らず、こちらで製造販売している餅菓子はぜんぶ素朴。左は「御衣(おんぞ)」。餅を粒餡でくるんだもの。右は「二軒茶屋」。餅をきな粉をくるんだもの。どちらも伊勢に関係するネーミングというのが、伊勢湾の海上交通の要地だった常滑らしい。シンプルでうまいです。

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 井桁屋さんでは餅の取材をした後日、再訪して昔の常滑の話を2時間くらい聞かせてもらったりしました。味といい話の内容といい、こちらの取材が今年一番面白かったなあ。
 ここ最近、G-SAN話、BARSAN話を脳が求めているのう。
(まさ)
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知多雑 | Comments(3) | Trackback(0)
Comment
すばらしい
じいさん、ばあさん話。
今後ますます、この年配者の
今にない語りが、欲される世の中になること請け合い!!

12月半ばくらいから、日本の大きな磁力が好転し始めた予感です。
その代わり、ITだ~ネット商売だ~に凝っていくと、経済状況はますます悪化するという神々の声が…オカルト・チックですが、これ本当。

「詩」とか「絵画」とか、
とにかく言葉になりにくい何かが
ものすごく評価され始める気配。

なんだろうな~この妙な手応え。

ちなみに「ほとくれもち」って、
なんか、ホトが何かを下さいと言っているかのような形状ですね…
考えすぎでしょうか?
No title
「ほとくれもち」なつかしいですねー。
子供のころはそんなにおいしく感じなかった(あんまり甘くないし)けど、
大人になった今素朴なあの味がいいかもね。
「おんぞ」もまだあるんですね

先日行った稲武の小学校跡で会ったお年寄りもお話が盛り上がりました。
ゲートボールやってる人達は話を聞くにはもってこいというのを発見しましたね。
というか、その人達しかそのあたりにはいないという状況なんですけど。

一番いいのはアノ人達は余裕な時間がたっぷりあるということ、、。
語りだすと次から次へと話し出します。話したいんでしょうね。

ゲートボールやってる後期高齢者が取材対象としては狙い目かも。
No title
naoさん
僕も「ほとくれ」は、実はアッチ方面が語源じゃないかと睨んでいます。どこにも書いてないけど…。

すぎやまさん
確かにゲートボーラーは狙い目ですなぁ。でも、最近あまり見かけない気もします。今やってる世代が動けない年になったら、ゲートボールじたいも廃れる運命にあるような。

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