カンバンの手帖ブログ版0137

2010年06月22日
 引き続き東濃のネタ。
 瑞浪に先立って多治見に行き、取材の合間に前から気になっていた市街地の古い酒屋さんへ。軒に味わい深い額型カンバンが掲げてあるのは知っていたのだが、銘柄がなんなのかじっくり観察しに行ったのです。そしたらとんでもない珍品で驚いた。

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 右はどんぶり生産で有名な土岐市駄知の「千古の岩」。旧東濃鉄道駄知駅跡のそばにある現役の蔵元です。真ん中は灘の「金盃」。ここまではいい。注目は左の「千代泉」!これは碧南市大浜の真ん中に、平成の初め頃まであった「磯貝酒造場」という酒蔵が作っていた銘柄です(→blog●□/hp●□)。これは超貴重!
 地元でももはや「千代泉」のカンバンはほとんど見かけないのに、なんでまた遠く離れた多治見なんぞに?店に入って奥さんに聞くと、いわくを教えてくれました。
 こちらの創業は昭和10年で、創業者の出身地は武豊。もともと地元では大きい酒屋さんからののれん分けで、独立にあたって親店や他店との差異化を図るべく、出身地である知多や隣接する碧南の商品を多く仕入れたらしい。で、特に昵懇にしていたのが磯貝酒造場。その関係でこのカンバンを作ったんじゃないか…という話。

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       ↑みねたから      ↑みねたから

 扱っている商品を見せてもらっていたら、さらに驚愕。なんと、碧南の味淋「峯寶(みねたから)」があるではないか!
 これを作っている小笠原味淋醸造は、棚尾のチョイと奥まったところにある小さい蔵元です。碧南の味淋というと、言わずと知れたココノエみりんや、「三州三河みりん」の商標で売っている角谷文治郎商店、あと工場は西尾に移転したが創業地は棚尾の「相生みりん」が、大きいスーパーでもよく見かける御三家的存在。いっぽう「峯寶」は、西三河の大きいスーパーでは見かけたことがありません。独立系のスーパーや八百屋・酒屋ならあるのかもしれないが、地元ではあまり小さい店に行かないので…。
 創業当時から取り扱っている品のひとつだといい、店の奥さんも「この味淋はいいよ」とオススメ。右に見えるオーソドックスなラベルもカッコいいし、即購入。
 こちらは調味料系のラインナップがかなりシブくて、キッコウトミの醤油(半田)、シッポウのサシミたまり(♪七宝七宝み~そみ~そ、のCMソングが有名な旧七宝町の蔵元)、太陽ソース(須ヶ口)、マルキらっきょう甘酢(岡崎)、ヤマコノ味噌(八百津)などなど、中京圏のローカルメーカーがずらり。昔は、半田のマンサンみそ(現在は醸造業から撤退→オーナー家本宅が半田市観光協会の事務所に)も扱っていたそうな。

 今となってはこの品揃えは凄いといえるけど、昔の小さい店はどこもこのような地元色あふれるラインナップだが普通だったはず。
 こういう店のほうが楽しいね~。
 あ、もし「千代泉」を飲んだことがある、ラベルを持っているという人がいたら御一報ください。
(まさ)

ひっそり更新中、ウチのHPより
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中濃・東濃雑 | Comments(3) | Trackback(0)
Comment
千古乃岩さん
こんにちは
いろいろと検索したら
ここに来ました
駄知の千古乃岩さん
大変お世話なってます。
美味しい酒ですね。周りは時が止まったようですね
古き良き物を大切にしたいそう思います

No title
プロの芸人さんからコメントいただけるとは、ありがとうございます。
実は恥ずかしながら「千古乃岩」、まだ飲んだことがないのです。この時も酒じゃなくてみりん買っちゃったし…。
今度、駄知へ行くときには、蔵元に立ち寄って購入します!
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