フナのギラギラ0002

2010年06月17日
 土曜日、昨年9月以来ひさびさに船明へ行ったら(しかし何をしに何度もそんなマイナー集落に行くのか)、「遠州随一の美しさ」と思っていた火の見櫓(→●□)が消えていてショック。たまたまそこにいた爺さんに聞くと、去年の年末に撤去されたそうな。

100617-4.jpg (2007.12.02撮影)

 以前はこのような、実に美しい立ち姿のHINOMIがあったんですが、跡地は下のような有様に。

100617-1.jpg

 「半鐘記念」て、なんじゃそりゃー!
 台座に埋め込まれていた石板を下部にあしらい、四つの半鐘を吊り下げてあります。って、なぜ4つも?と思って爺さんに聞くと、ここのHINOMIのほか、昔は船明地内に3つの「半鐘台」があったとのこと。場所は、船明の高台に位置する長養寺の近く、旧国道沿いにある梅松屋の前、船明ダムの南にある榑山・坂上集落。梅松屋は現役の商店で、店の前の国道を嵩上げした際に、半鐘台の棒杭だか梯子だかが引き抜かれ、消滅したとのこと。ちなみに梅松屋の外壁には、半田市街にあった田中酒造の「清正」の銘柄がドカンと貼ってあります(→●□)。
 HINOMIが消えたのは悲しいが、間近で半鐘を観察できるようにはなりました。4つとも刻印がしっかり残っているので、以下に書き出してみます。

船明(火の見櫓) 大正14年12月 寄附人 和田新平
梅松屋付近 大正5年5月吉日 光明村消防組第二部
榑山・坂上 昭和11年12月 光明村消防組第二部
長養寺付近 昭和24年11月 光明村消防団第二分団

 おお、4つのうち3つが戦前製。このうち、唯一の戦後製である長養寺付近の半鐘には、こんな刻印までありました。

100617-2.jpg

 おお、豊川の鋳物工場、中尾工業株式会社製とは。これは中世から続いていた三河最大の鋳物師の家系で、東三河では半鐘や梵鐘に刻印されているのを確認しています。豊川市金屋町のカーマ(名鉄稲荷口駅北西)がその工場跡地。こっちのほうまで納品していたとは。
 船明のほか、二俣車道(→●□)と渡ヶ島(→●□)も撤去されているのを確認し、HINOMI天国の旧天竜市もそろそろヤバイのかも。HINOMISTの皆さんはお早めに。

 ところで、ここの裏手に「大池」という溜め池があるのだが、こちらも久しぶりに眺めてみたら、えらいことになってた。

100617-3.jpg

 おお、水面を埋め尽くすスイレン!
 以前、取材で行った「掛川花鳥園」で見たスイレンは美しかったのだが、これだけ量があるとさすがに気色わりい~。スイレンは程々がいいです。
(まさ)

0004hinomi.jpg

2008年2月刊行の拙著「火の見櫓暮情」(春夏秋冬叢書/3150円)
自分のHPより「三河遠州火の見櫓集成」→●□
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遠州雑 | Comments(0) | Trackback(0)
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