図書館のカウンターのブルース

2010年05月28日
 少し前、とある企画の調べ物の関係で三重県の図書館にいくつか行ったのですが、郷土資料コーナーでちょっといかがなものかという館がいくつかありました。

 まず驚いたのは亀山市立図書館。亀山城や旧東海道亀山宿を抱える歴史ネタの多い町で、最近では三重県屈指の超メジャー観光地・関も合併したので、それなりに資料が充実しているはず。と思って行ったら、なんと郷土資料コーナーが存在しない!それはありえないと思って職員に尋ねると、ココです、と案内されたのがカウンターの中。そこには、スチール棚にわずかの市町村史と、図録、行政系の資料が並ぶのみ。う~ん、使えない。
 隣接する亀山市歴史博物館にはいくばくかの郷土資料が閲覧できるようになっていたので、どうも亀山は博物館にその任を負わせているようです。こりゃ、初めての人には分かりにくい。よそでよくあるように、最初から図書館と博物館を一体化させた建物を作るとかすればよかったのにと思うのだが。無料配布している市制作の歴史ガイド系パンフレットはレベルが高いのに、どうもチグハグな亀山市です。

 そして伊賀上野の市街地にある伊賀市上野図書館。こちらはそれなりに広い参考資料閲覧室があるのだが、肝心の市町村史や郷土史が置いていない。どういう事?と思って職員に尋ねると、こちらはカウンターの中のスチール戸棚にそれらが厳重に収められており、見たいものがあったらいちいち職員に頼み、なおかつ閲覧申請を書かなければいけないというシステム。面倒くさいことこのうえなし。古文書や古地図ならともかく、そこまでしなきゃ見られないほど御大層な市史なのか?
 以前、蒲郡市図書館で、郷土資料コーナーに入って本を探すのに職員同伴でないと不可という、ひどく鬱陶しい規則に遭遇したことを思い出しました(職員は親切ではあるんですけどね)。過去に持ち去り被害などに遭ったのかもしれないけれど、あるいは予算の都合でスペースが作れなかったのかもしれないけど、伊賀上野も蒲郡も利用者をまったく信用していないということで、そんなことで郷土意識が醸成できるのか。って、余計なお世話か。

 あと、津市津図書館、松阪市松阪図書館、鈴鹿市立図書館、菰野町図書館は、それぞれ内容はよかった(と書いておいてフォロー)。ただ松阪は、コピーを取るのに離れたところまで持って行かなきゃならないのが面倒でしたが。

 こういう例を見ると、愛知県の公立図書館ってのはおおむねレベルが高いと思います。西三河の市では、高浜市立図書館以外すべてそれなりに揃っていて、環境もいい。特に岡崎の「りぶら」は居心地がよいです。東三河や遠州も同様。奥三河には一般にイメージされる図書館がない町村(合併前の自治体も含めて)が多いのが惜しいとはいえ、遠州は旧市町でも満足できる館が多いです。知多は、半田、東海、大府がイマイチで、いちばんいいのは東浦町。
 なんというか、結局は財力の差かな?知多の自治体は金があるはずだが…。

 ちなみに郷土資料の観点から、今まで行った中で最高の図書館は、飯田市立図書館です。
 地図センター併設の岐阜県図書館も好きだけど、あそこは空調がヘンな設定になっているのか、なんかいつも暑いイメージがある。
(まさ)
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三重雑 | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
性悪説?
たいへんごもっともな話です。
図書館という公共性を考えると、少なくとも地域の情報を知りたい時にはまず訪れるわけでぜひとも充実させて欲しいですね。
私が住む名古屋市南区の図書館は大変郷土資料が充実しています。
その点では助かりますし時々利用しています。
ただ、以前ココが見たいという所がカッターで切り取られていた事がありました。
まぁおそらく補充もきかない貴重な資料だから、一部の「悪い人」を排除するため、、、ということでしょうか。
最近はネットである程度は調べられますが、やっぱりネットの情報って薄っぺらいと思いませんか。
やっぱり分厚く重い郷土史紙なんか持ってみると妙に納得しちゃってる。  古い人間なのかなー。
No title
郷土史のソースの基本は、やはり紙でしょうね。ネットの情報は、内容の薄さもそうですが、信憑性が不安で。引用の仕方も、著作権的に怖いのをよく見ます。
もっとも、立派な市町村史でも、たまにひどくデキの悪いものに当たったりすることがありますが…。

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