fc2ブログ
  •  春夏秋冬叢書「そう」74号連動ネタで、前回の続き。 翁川の最上流に位置する池島集落から草木トンネル(→●□/●□)を抜けると、水窪川支流の草木川沿いにある北島(きったじま)集落に出ます。 北島には兵越峠道の遠州側最後の人家があり、実質的に遠州最北の集落です。ゆえに「北島」という地名が付いたのか…と考えそうになりますが、読みが「キッタ」なので、たぶん崖とか崩落地とかの意味ではないでしょうか。なお、地名の「... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」74号連動ネタ。さらに水窪・西浦地区の島地名の神社。 みっつめ、翁川沿いの梅島集落。 …の産土神、伊勢大神宮。数軒しかない小さな集落なためか、神社もきわめて小さい。この「大神宮」という社号、関東方面にはところどころにあるようですが、東海地方ではあまり聞いたことがありません。 よっつめ、翁川の最上流、青崩峠(→●□)の登り口に位置する池島集落(→●□)。 …の産土神は集落のはずれの山の中... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」74号連動ネタ。佐久間・島集落の牛頭天王熊野三社を出したので、水窪の神社をいくつか。 ひとつめ、水窪市街の対岸にある向島集落。 …の産土神、正八幡宮。由緒書などは見当たらず、詳しいことは分かりません。向島は広範囲の山の中および水窪川のほとり(水窪駅もここに含まれます)に人家がパラパラと点在する地区で、神社はその真ん中あたりに鎮座する形です。 一見、むかしの田舎の集会所っぽい建物... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」74号連動ネタで、旧佐久間町の島の続き。 国道152号旧道沿いのバス停から山道を少し登ったところにある集落からは、さらに上へと石段が伸びています。 茶畑の脇をかすめてゆくこの道は神社の参道。わたくし特に神社マニアというわけではありませんが、山奥の集落を訪れたときはそこの鎮守を訪れるのが習慣になっているので、ここにも行ってみました。 鳥居の向こうは深い森で、急傾斜の石段の先には小さ... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」74号連動ネタ。 その三遠南信における島の中の島、佐久間の島集落は一番低いところにある家が標高195m、一番高いところにある家が標高235mと、標高差約40mの斜面に家々が身を寄せ合っています。 集落の一番低いところに国道152号の旧道が通じており、そこにはかつて旧JR東海バスの島バス停がありました。右に見える小屋は待合室です。 国鉄からの歴史を有した、今はなき二俣~水窪間のバスが走っていた国... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」74号が発売中です。今号のキーワードは「島」。私は例によって「地名探訪」「三遠南信産××育」と、特集の其処島在の「花島」を、女性取材記者(まり)は満島捕虜収容所を担当しております。 今回の地名探訪は、島の付く地名がむちゃくちゃ多いので、特に多い水窪川・翁川流域を巡ってみることにしました。9集落あるのですが、最初に訪れたのは佐久間の島集落。その名はまさしくThe Island。これぞ島の中の... 続きを読む
  •  高浜市の地名の話、終わったと見せかけてもうひとネタ。 地理マニアのわたくしは、高浜に限らずどこの町の電柱にも取り付けられている統一基準の町名表示板が大好き(これとか→●□)。かねてより、いつ、誰がこれを製作・設置したのか気になっていたのですが、高浜市誌の調査執筆員として市が保管している膨大な資料をチェックしていた際、昭和40年代と思われる書類綴の中から、業者が市に渡した販促用の仕様パンフレットを偶然... 続きを読む
  •  高浜市内の全町名チェックシリーズ、吉浜校区の後半は新田町、芳川町、小池町です。校区地図は前回記事を参照(→●□)。 新田町は、その土地のほとんどが江戸時代後期から明治時代にかけて新田開発された場所で、これ以外に名付けようがないでしょう。ただ、新田町と命名された時にはすでに田んぼはなく、そこにあるのはほぼ工場用地と、あとは養鰻場くらい。 芳川町は、海べりにある字芳川から。「語感もいいし、藤江の渡し跡... 続きを読む
  •  「高浜市のあゆみ」連動ネタ、高浜市内の全町名チェックシリーズの最後は吉浜校区です。ここは市内で最も多い6町もあるので、2回に分けてお送りします。まずは大浜街道沿いの八幡町、屋敷町、呉竹町。(クリックで拡大します) 現在の行政区画はご覧の通りですが、古くから吉浜は北部の「上(カミ)」と南部の「下(シモ)」に大別され、上には八幡社、下には神明社が鎮座しています。それぞれの現在の氏子は、八幡社が屋敷町・... 続きを読む
  •  「高浜市のあゆみ」連動ネタ、高浜市内の全町名チェックシリーズ四回目は大規模区画整理地帯の翼校区です。豊田町、神明町、湯山町で構成されています。 この校区は、戦前まではほぼ無人の土地で、高浜・吉浜・高取の三大字にまたがっていました。下の地図の赤い点線が、旧大字のだいたいの境界です(境界線を忠実にトレースするのがかなり面倒なので大雑把です)。(クリックで拡大します) 昭和30年代から公営住宅や分譲地の... 続きを読む
  •  「高浜市のあゆみ」連動ネタ、高浜市内の全町名チェックシリーズ三回目は、市域東部の高取校区。本郷町、向山町、論地町、清水町の四町から成っています。(クリックで拡大します) 高取校区は面積の半分くらいが農地で、碧海郡らしい農村景観が味わえる地域です。この校区の場合は基本的に、伝統的な通称地名が町名のベースになっています。 稗田川右岸の本郷町は、高取のコア集落。小字にはありませんが、古くから「本郷」と... 続きを読む
  •  「高浜市のあゆみ」連動ネタ、高浜市内の全町名チェックシリーズ。二回目は高浜の南部を占める港校区で、ここは碧海町、二池町、田戸町の三町で構成されています。(クリックで拡大します) 港小学校は、昭和40年代の人口急増で高浜小学校がパンク状態になったことから、昭和51年(1975)に高浜小から分離して開校した学校です。校名は、窯業製品の積出港だった昔の高浜港(湊)と、戦後に造成された衣浦港のダブルミーニングと... 続きを読む
  •  「高浜市のあゆみ」連動ネタ、高浜市内の全町名チェックシリーズ。まずは高浜校区の四町を見ていきましょう。 ここは四町名とも特に違和感や疑義はありません。 春日町は、高浜北部の氏神である春日神社(→●□/●□/●□)の鎮座地であることが由来なのは明白です。 沢渡町は、むかし町域の真ん中を沢渡川という小さな川が流れており、「字沢渡」があるからと思われます。昭和41年発行の「高浜町誌第一巻」で小字名を解説した項... 続きを読む
  •  高浜市の浜ばなしは実は前振りで、ここからが地名の話題の本番。高浜市の現行町名を、校区別にすべて見ていきます。 高浜市には20の町がありますが、町名も町域も校区も整然としており、大変わかりやすくなっています。それは、すべての町が以下の条件に基づいて定められているから。・煩雑な小字がなく、すべての町が「丁目」で区画されている・町域はほとんどが主要道路・鉄道・川などわかりやすいラインで区切られている・そ... 続きを読む
  •  前回の続きで「高浜市のあゆみ」連動ネタ、高浜の浜地名について。 そんなわけで高浜の浜にはもはやほぼ近づけない状態ですが、吉浜の浜は衣浦湾の爽快な風光を味わえるスポットになっています。 刈谷市との境界近く、新田町から下流を望む。いちおう衣浦湾だけど、海でもなく川でもない独特の風情がなかなかの味わい。左手のプールみたいなところは「流作水面貯木場」の跡です。この界隈の風景はインスタも→●□。 1kmほど下... 続きを読む
  •  発刊から少し間が空きましたが、調査執筆員として制作に参加した「新編高浜市誌 高浜市のあゆみ」(→●□)の連動ネタ。 私の担当した箇所のひとつに、市内5校区のあらましを紹介する章があります。この章は内容的に、研究者というよりライター仕事の一環の感覚で執筆しており、地名の由来についても軽く触れておきました。 高浜市では、地名の由来を記した確たる資料がどの地区でも(現段階では)見つかっておらず、ほとんどの... 続きを読む

MARUKADO

----------------------
東海地方を縦横無尽、全国各地に神出鬼没の取材・執筆・編集事務所。
ライター/編集者/媒体によっては撮影も。
----------------------
まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住
----------------------
Instagram
まさ masayasu_naito
まり mariko.uiro

カレンダー

02 | 2022/03 | 04
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

全記事表示リンク