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  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタで、弓張山地の「稜線」の続き。 弓張山地を延々縦走すること7時間、日が傾きかける頃になってようやく、新所原が見える最後のチェックポイント「仏岩」までたどり着きました。ここの標高は214m。今日の最高到達地点が415mだったので200m下りてきたことになり、ここまで来ると町もかなり間近に見えます。 仏岩から眺める新所原駅。いつの間にか南側にもびっしり建物が並び、数年前に駅も橋上... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタで、弓張山地の「稜線」の続き。 嵩山から蛇穴を経て稜線上にある頭浅間神社までのキツイ登り道は「マジ勘弁!」という感じだったのが、稜線に出てからは苦しい急勾配もそんなにはなく、思ったよりも楽しい歩きとなりました。北から南へ歩いたのがよかったかもしれません。 弓張山地の稜線には歩道が整備されています。この稜線上の歩道がほぼ愛知・静岡の県境となっているのですが、愛知県と... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタ。 今号では文・女性取材記者(嫁)、写真・カメラマンYさんの女性コンビが、「稜線」のタイトルで愛知と静岡の県境をなす弓張山地の記事を担当しています。弓張山地は二川と新所原のあたりから北へ延々伸びる山の連なりで、「豊橋百科事典」(豊橋市文化課/平成18年)によると、新城の阿寺にある弓張山が名前の由来とのこと。地形図には弓張山地も弓張山も記載されておらず、静岡県サイドは... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタで線香の続き。 そんなわけで久しぶりに新城市の八名地区〈豊川左岸のうち八名小学校区〉を巡ったわけですが、八名には10年くらい前まで味わい深い木造の公共建築が多く残っていました。(2009.03.11) 3回前にアップした黒田集落センター&広場の横にあった黒田公民館。今、ここには民家が建っています。(2005.05.09) 八名地区の中心部、富岡の国道301号沿いにあった富岡公民館。むかし地... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタで線香の続き。 字線香のある黒田には、県道443号富岡大海線が通じています。下の地形図の黄色ラインがそのルート。 路線名だけ見ると八名地区の中心部富岡と東郷地区の中心大海を結ぶ幹線道路のように思えます。分岐点の国道301号八名農協前交差点から150mはこのように立派な二車線道路なのですが、その先は「県道」と名乗るには荷が重いような、大変味わい深いヘロヘロの田舎道になっていま... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタで線香の続き。 新城市黒田の小字、線香(せんこう)は、線という字が使われている点が希少というだけでなく、お参り用具が地名化しているという点も極めて珍しい事例です(仏具の地名でパッと思い浮かぶのは、京都の西本願寺門前にある「数珠屋町」くらい)。ここで線香が作られていたという話は特に伝わっていません。 では、なぜ線香なんて風変わりな地名になったのかというと、戦国時代に... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタ。 今回の地名探訪は「線」の付く地名が三遠南信には新城市黒田字線香しかなかったので、自動的にそこになりました。全国的に見ても「線」の付く地名はほとんどないのに、その希少事例がよくぞまあ本誌エリアにあったものです。 マイナーすぎてどこにあるのか地域住民以外は誰も知らないと思いますが、ここです。 そして線香がどんなところかというと、こんなところ。 実にこう新城の農村ら... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタ。 今号の企画会議に先立ち、国土地理院のサイト「電子国土web」の計測ツール使って三遠南信で直線区間の長い道路を探してみたのですが、栄えある最長区間は、浜松の三方原を南北に貫く「都田テクノロード」のうち初生町から新都田まで約5.4kmであることが判明しました。 テクノと聞くと、僕は電子音楽を真っ先に思い浮かべてしまいます。テクノロードはテクノ道、つまり「まんが道」的な…?... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタ。 今号の一直線特集では渥美半島からもう一つ、浦にある「笠山」の一直線登山道を女性取材記者が文章で担当しています。笠山は、三河湾に突き出た小半島の先っぽに聳える標高78.9mの小山です。 地元の人しか知らないようなマイナーな山ですが、形のよい独立峰(?)なので、蔵王山周辺や県道2号を走っているとよく目立ちます。 この山ですね。麦わら帽子のような、UFOのような、大阪ドーム... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号連動ネタ。 渥美半島の先端にある一直線道路、県道418号小中山伊良湖線がなぜできたのかを簡単に説明すると、「西山」と呼ばれるこの一帯は戦前まで広大な荒地で軍用地になっていたのですが、戦後ほどなくして開拓が始まり、その開拓地の基幹道路としてこの道が開かれました。軍用地の名称は「陸軍伊良湖試験場」といい、10km弱の一直線の射線が確保できる無人の荒野で大砲の実射試験が行われていまし... 続きを読む
  •  春夏秋冬叢書「そう」72号が発売中です。今号のキーワードは「線」。私は例によって「地名探訪」「三遠南信産××育」と、一直線特集の中の「満州道路(都田テクノロード)」「愛知県道418号」の文章を、女性取材記者(まり)は「稜線」のタイトルで弓張山地、一直線特集の中の「笠山石段」を担当しております。 恒例の本誌スピンオフネタは、愛知県道418号から。路線名を「小中山伊良湖線」というこの道は、渥美半島の先端近くを... 続きを読む
  •  樽鉄自由研究の続き。 今回の研究の全線乗車&本社訪問にあたっては、大垣駅6番線の樽鉄窓口で購入したフリーきっぷを利用しました(ちなみにJRの窓口では販売しておらず、改札口の駅員さんに「ホームで樽見鉄道のフリーきっぷを買います」と告げると通してくれます)。 小4児童が使用したのは左の「樽見鉄道1日フリー乗車券」のこども用800円。父が使用したのは右の「もとまる1日フリー乗車券」1600円。これは、通常おとな1600... 続きを読む
  •  ウチの小4児童が夏休みに取り組んだ樽見鉄道の自由研究の続き。今回の研究の目あては「全駅を回り、沿線の名所も調べてみよう」ということになっていたので、本巣の本社取材のあと樽見まで列車で完乗してから大垣に戻り、大垣駅前に停めておいた車で大垣の次の駅、東大垣駅に行ってみました。 国鉄時代からの渋い駅舎が残っております、渋いといってるのは親だけで、こういう駅舎の良さはさすがに小学生にはわかるはずもありま... 続きを読む
  •  ウチの小4児童の夏の自由研究、二年生の時に取り組んだ養老鐵道の研究に続いて(→●□/●□/●□)、今年はもうひとつの地元路線、樽見鉄道をテーマにしました。一昨年、養老鐵道の研究をまとめたあと「来年は樽見鉄道でやる!」と言っていたのですが、昨年はコロナで夏休みが短縮され自由研究もなかったので、ようやくの実現です。 今回の研究ポイントは二つ。一、全駅回って自分で写真を撮り、特徴や見どころを調べる二、本社に行... 続きを読む
  •  丸子宿唯一の見どころがとろろ汁の丁子屋ならば、宇津ノ谷峠の西側にある東海道21番目の宿場町、岡部宿唯一の見どころは「大旅籠柏屋」です。 ここは岡部宿を代表する旅籠だった建物を、藤枝市が整備した見学・物販施設です。この館内に興味深い展示がありました。 地図マニアであるわたくしの大好物、宿場町系ミュージアムのド定番の町並みジオラマだ!精巧で実にいい。リアル町並みを歩かずとも、これを眺めるだけで十分なん... 続きを読む
  •  中世の「蔦の細道」、江戸時代の東海道宇津ノ谷峠ときたので、近代のトンネルも。 明治29年に完成した宇津ノ谷隧道。実はこれは二代目で、初代のトンネルは明治9年に開通し、明治29年に入口が崩落したので掘りなおしたそうな。 丸子側に出ると、ささやかな駐車場を備えた小公園があります。この一角に、地理好きにはたまらないアイテムが。 宇津ノ谷の立体模型だ!しかも雨ざらしでもいいような耐久性の高い素材で作られてい... 続きを読む
  •  でもって車利用の場合、東海道の宇津ノ谷峠にはどう行くのがいいかというと、「明治のトンネル」の岡部宿側入口に建てられていたこの地図が参考になるかと。(クリックで拡大します) 道の駅からだとやや距離があるので、丸子宿(静岡市)側と岡部宿側(藤枝市)それぞれにある駐車場に停めて歩くのがもっとも効率的かと思います。峠まで、丸子宿側からだと10分くらい、岡部宿側からだと20分くらいといったところでしょうか。た... 続きを読む
  •  清水の翌日は別の企画で、静岡市の丸子宿と藤枝市の岡部宿を取材。昨年、静岡市と藤枝市の旧東海道が「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~」として文化庁の日本遺産に選定され、それ関連の記事用です。 その中で、丸子宿と岡部宿の間の宇津ノ谷峠にも行ったのですが、この間には旧東海道の宇津ノ谷峠のほか、中世ルートの蔦の細道」、明治に開削... 続きを読む
  •  日本平から下りると夕方で、日暮れ時に清水駅方面の商店街を徘徊してみました。 駅近くには国道149号の陸橋を挟んで二つの商店街があります。駅に近い方が「清水駅前銀座」、東海道江尻宿にあたるところが「清水銀座」という名前。これに加えて、二つの銀座の連結点にあたる短い区間は「中央銀座」という別の商店街組織になっているらしく、銀座が乱立する状態に。 前に三遠南信の銀座調査をしたとき、「三遠南信の銀座のほと... 続きを読む

MARUKADO

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東海地方を縦横無尽、全国各地に神出鬼没の取材・執筆・編集事務所。
ライター/編集者/媒体によっては撮影も。
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まさ…岐阜・揖斐川町出身
まり…愛知・尾張地方出身
2003~2019愛知県知立市在住
2019~岐阜県揖斐川町在住
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