SABOさん~前編

2016年10月31日
 その新平湯温泉では、厳寒期に「タルマかねこおりライトアップ」というイベントが毎年開催されています。あまりの寒さに氷結し「たるまの滝」をライトアップするもので、何度か紹介原稿を作ったことがあります。ただ、一度も見たことがなく、こんな時期に行っても仕方ないけれどいちおうどんな場所か見ておこうか、と思って会場へ。

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 うむ、なるほど。会場は砂防ダム建設に伴って整備された親水公園でした。
 このカップル仕様の設えは、むかしむかし、ここに住む姫が、戦に敗れて落ちのびてきた若者に湧水を飲ませて看病し、やがて結ばれた…というような伝説があるからとかなんとか。

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 滝の入口にこのような施設があり、イベント期間中はここで絵馬市やふるまいがあるというのですが、シーズンオフの現在は砂防工事の資材置き場になっていました。新平湯の関係者は、潔く冬にのみ全精力を傾注しているのでしょう。今はこんなんですが、イベント時の写真を見ると幻想的なので、やはり冬に来ねばなるまい。

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 さあ仕事に戻るべ、と踵を返そうとしたところ、遊歩道にこのような案内を発見。写真の後ろに見える堰堤の内部で「砂防ギャラリー トンネルイルミネーション」というのを常設しているらしい。長いこと奥飛騨の観光情報をチェックしているがこれは知らなかった。

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 なぜかイルミネーションはやっておらず砂防事業のパネル展示だけでしたが、ダムの内側に気軽に入れ、マニア的にはなかなか楽しい。さほど大きくない堰堤ですが、水が流れ落ちる音は意外に凄まじく、かなりの冷気。

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 そして施設の目玉。のぞき穴(?)に垂れ下がる幕をめくって滝の裏側が見られるようになっていた!
 せっかくこういうマニア向けの面白素材があるのだから、もう少し周辺環境を整備して新平湯の夏の名所として売り出せばいいんじゃないかと思います。
(まさ)
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カンバンの手帖ブログ版0341

2016年10月30日
 下呂取材から一日おいて、次は二年ぶりに奥飛騨温泉郷へ日帰り取材。奥飛騨温泉郷は平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の五つの温泉地の総称。スケジュールに余裕のあった今回は、いつもスルーしている新平湯を少し徘徊してみました。
 新平湯は、南は「奥飛騨ガーデンホテル焼岳」から北は「旅館飛騨牛の宿」あたりまで、ほぼ国道471号に沿った南北約4キロに大小の宿が点在しています。住所でいうと、高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根および村上に所在する宿が新平湯に所属。狭い範囲に宿が集まる平湯や福地(→●□)と比べるといまひとつ温泉地としての印象が薄いことは否めませんが、宿単体で見ると旅行雑誌でよく取り上げられるグレードの高いものもいくつかあり…って、そういったことは一般の旅行者がさほど関心を払わない地域事情ですが。

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 新平湯の中心部は、禅通寺という古刹があるこのあたりになります。温泉地らしさはあまり感じられず、飛騨の典型的な山村のひとつという風情。

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 少し高台から眺めると、より際立った山里感が楽しめます。

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 そして家並の裏に回ると、圃場整備された棚田の跡が見られて、また味わい深いのであった。この味わいが分かるようになれば飛騨通である(テキトー)。
 そんな新平湯で発見した温泉地らしいカンバン。

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 スマートボール屋!さすがにもう営業していません。カンバンに見える「一重ヶ根温泉」というのは、たぶん新平湯を称する前の温泉地名称。この中心集落が「一重ヶ根」で、他に上地ヶ根地区、一宝水地区があります。詳しい歴史は調べていないのでまたいずれ…。

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 あと、上宝エリア(旧上宝村)のスクールバス停留所が大胆!

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 そのバス待合室に掲示された告知はさすが火山地帯というものであった。
(まさ)
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カンバンの手帖ブログ版0340

2016年10月29日
 今月アタマ、とある取材で下呂温泉へ。

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 ちょくちょく来ていながら泊まりでの取材はこれで二回目。温泉街の夜の雰囲気を味わえたけれど、目新しいネタは特に拾えなかったのでいくつかカンバンでも…。

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 下呂駅の歓迎カンバン。雪国らしからぬ顔色の仲居さんと、下呂温泉合掌村の異様にカラフルな木が見どころ。

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 下呂に本店がある超ローカルバンク、益田信用組合の街灯カンバン。信金のキャッチコピー「おたくもうちも」に対して、こちらはオリジナルのコピー「家計から家経へのお手伝い」。家経なんて言葉初めて聞いたぞ。
 あと、ロゴが昔っぽくてイイネ!と思ったが、サイトを見ると現在は変更されている模様。

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 シブい、シブすぎる!
(まさ)

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◎マルカドブックス
5冊更新しました。

0267パイド・パイパー(ネヴィル・シュート)→●□
0268漂流(角幡唯介)→●□
0269行商列車 〈カンカン部隊〉を追いかけて(山本志乃)→●□
0270ニッポン大音頭時代(大石始)→●□
0271漂流の島(髙橋大輔)→●□
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岐阜羽島の昭和ビル群

2016年10月25日
 とあるベンチャー企業の取材で、これまでほとんど足を向けたことがない岐阜羽島駅南口に行ったところ、昭和40代の雑居ビルが密集していて驚いた。

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 バーン。

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 ドーン。

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 ズーン。

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 ドカドカッ…て、うっかり地味な写真ばかり四枚もアップしてしまった。最近多忙すぎて更新頻度が落ちているので、つい…。
 取材した社長さんによると、新幹線開通後に繊維問屋団地街として県が整備したもののイマイチうまくいかなかったらしく、今は賃貸料が安いので繊維とは無関係の新興会社が多く入っているとのこと。
 それでも空き部屋は多く、町じたいに活気めいたものはありません。その地味な風情がまたなんとも岐阜羽島らしくて、岐阜県出身者としてはいとおしく感じるのである(テキトー)。

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 新幹線の駅でこのような味わいのある写真を撮れる駅が他にあるだろうか!あるかもしれません。なお、社長さんは「東京出張には便利このうえないヨ!」と言ってござった。
(まさ)
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恋の難破船

2016年10月19日
 知多半島南部のローカル媒体の取材(バスとは別)で久しぶりに内海の千鳥ヶ浜海岸をウロウロしていたら、海水浴場の北端に打ち上げられた船を発見。

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 何かと思えば、海水浴場の監視塔なのでした。昭和の凝ったコンクリート建造物で「吹越丸」という船名まで付けられております。吹越は内海の中の集落名です。

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 反対側に回るとトイレだった。丸い船窓が洗面所の明り取りになっております。

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 内海海水浴場にはもうひとつ、インパクトのあるコンクリート建造物があります。その名も「内海観光センター」。二階部分の吹き抜けになっており、柱と手すりの味わいがまたなんとも言えぬ昭和な味わい。さすがに今も海水浴の拠点として活用されていることはないと思うが…。
 南知多にはほかにも、内海東端の展望台(→●□)や旧師崎展望台(→●□)など味わい深いコンクリート建造物があり、これだけでローカル媒体用の一特集ができんものかと、誰からも共感を得られなさそうな企画を考えたりしています。
(まさ)
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窓に広がるシブい海よ

2016年10月13日
 あと一回、ローカル媒体の「知多半島南部一周バスの旅」ネタ。押さえておきたい車窓風景を。

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 知多バス師崎線は、愛知県らしくない風景が楽しめる海田川バス停付近がハイライト。地形図に記載があるのに岬らしさがまったくない「海田鼻」(→●□)のあたりです。

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 海の見える区間が多くて楽しい南知多町海っ子バス。写真をクリックするとわかりますが、バスの窓に落書きがあります。これは、師崎を題材にした「羽豆岬」を歌っているSKE48のメンバーが書いたサインとメッセージで、役場の担当部署に事前取材したところ、これを目当てに乗りに来る人もいるそうな。へぇ~。
 と思っていたら、この日師崎から乗った乗客5人は全員がファンらしき人たちだった!そしてその5人とも、スマホで撮影してSNSに投稿していた。わたくし、SKEにもアイドル全般にも興味はないのだが、自分だけ一眼レフを持って仕事用にシャッター切りまくっていたので、もっとも熱烈なファンに見えただろう…。

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 河和、布土エリアを走る美浜町巡回ミニバス東部線。折り返し地点の梅の木バス停は、ギリギリ武豊町の手前。散漫な風景も、バス停と町境標識があるだけでグッと締まるのである(個人の感想)。

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 美浜のバスはこのワゴン車です。旅館の送迎バスみたいですが、布土の狭い道にぐいぐい入り込んで行ったりしてなかなか楽しかった。
 左に見えるのは河和口のアイドル「花ちゃん娘かっぱ」。父(→●□)と母(→●□)は数年前にお色直ししたのにこの子だけ取り残されてて不憫だったのだが、今年の春に布土小児童の手で“エステ”されたそうで、よかったよかった。
(まさ)
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名鉄唯一の秘境駅

2016年10月12日
 前回の続き。
 ローカル媒体の「知多半島南部一周バスの旅」企画の途上で、上野間駅で知多バス常滑南部線から美浜町巡回ミニバス西部線に乗り継ぐ際、待ち時間が50分くらいあってヒマだったので名鉄知多新線に乗って美浜緑苑まで往復してみました。
 美浜緑苑駅は、団地の開発に伴って知多新線全通7年後に新設された駅です。団地の一角に竹田名鉄会長(当時)の肝煎りで作られた杉本健吉美術館があり、取材で聞いた話では、晩年の健吉は住んでいた名古屋からお気に入りのパノラマカーに乗って、アトリエとしても使っていた美術館へ「通勤」していたそうな。

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 そんな「画伯ゆかりの駅」は、木立に包まれて周囲の人家がまったく見えず、秘境っぽくてなかなかいい。

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 飯田線のようなワイルドさはありませんが、考えてみると名鉄でこのような雰囲気の駅は他にはない。強いて挙げれば、廃止された谷汲線の結城駅が匹敵していたくらいでしょうか(たとえがマニアックすぎる)。
 どうでもいいですがわたくし、結城駅の最後の利用者です。地元(隣り町在住)だったこともあり、最終日に谷汲駅発の最終停車列車に乗りに行ったのですが、廃止セレモニー的なものはなにもないし薄暗いホームに降りたのは自分だけだし、拍子抜けした覚えがあります。

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 駅は低い丘の斜面にあり、駅前広場へはこのような寂しげな階段を登らねばなりません。夜は少し怖いかも。
(まさ)
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一周およそ40分なのだコロン

2016年10月08日
 前回の続き。
 ローカル媒体の「知多半島南部一周バスの旅」企画では、最後に乗った武豊町の「ゆめころん」がかなり強烈でした。

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 武豊のコミュニティバスは北部ルートと南部ルートの2系統。武豊町役場前を起終点に平均1時間1本運行されており、料金は一律100円。北部はピンク、南部は水色のボディで、全便同時発車です。
 正面から見るとごく普通のコミュニティバスですが 側面を見たらとんでもないことになっててぶったまげた。

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 う、萌えバスとは…。
 わたくし、アニメにも知多娘にも特に関心はないが、一人でカメラぶら下げてこれに乗り込み、しかも始発から終点まで降りないと、そっち系の人に思われてしまうこと必至だ!ノートとか取りだして「いやー、取材なんすヨ」感をアピールしたのは言うまでもない(逆に怪しいことに後で気付いた)。

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 車内モニターには萌え放送も。観光案内も流れ、勇壮な「蛇車まつり」をアニメキャラが紹介したのには笑った。

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 そして武豊南部ののどかな田園風景がラッピングの裏面越しに眺められて、なかなか味わい深いのであった。キャラの手が「この風景、いかがですか?」みたいな感じで、悪くはない。
 見た目はこんなんだけど内実はかなり真面目で、地域住民のサポート団体があったり、保育園へ出張して園児に体験乗車してもらうなどの積極的なPR活動を展開しており、乗客はかなり増加しているとのこと。ド派手なボディも、存在を主張し町民に周知するという意味では完全に成功していると言えましょう。
(まさ)

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THB55

2016年10月06日
 先月下旬に発刊された知多のローカル媒体で「半島南部のバスを乗りまくる」という企画をやってみました。知多バス、各自治体のコミュニティバス、名鉄電車を乗り継ぎ、常滑駅から師崎を経て武豊へ行くというマニアックな趣向です。

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海田川バス停付近を走る師崎行き知多バス

 やってみたら接続が意外とスムーズで、常滑駅前8時16分発の上野間駅行き知多バス常滑南部線に乗ると、美浜町巡回ミニバス西部線→知多バス師崎線→南知多町海っ子バス内海線→名鉄河和線で知多武豊駅に下車、締めに武豊町コミュニティバス青ルートで町の南部を一周して武豊町役場14時25分着、という具合。さらに名鉄で知多半田まで行き、そこからまた知多バスに乗れば16時前には常滑駅に戻れます。公共交通機関だけを使った半島南部一周の旅ルートが見事に完成!なんというか、紙媒体じゃなくてテレビでやったほうが面白そうな企画ではあります。
 ただ、ひとつだけ惜しかったのは、常滑市のコミュニティバスだけダイヤの都合でどうやってもルートに組み込めなかったこと。

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 常滑市のコミュニティバスは「北部バス」と呼ばれ、常滑市中心部と常滑市北端の三和地区を結ぶ路線です。1日3往復・平日のみの運行で料金は無料。電車と知多バスから外れた地区をこまめに拾うためなかなか大胆なルート設定になっており、起点の市役所から終点の矢田集落センターまで50分もかかります。
 で、記事から外すのもアレだし、地図に落とすべくルートを確認したかったので、半島南部一周バス旅を敢行した翌日乗りに行きました。

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 西ノ口東方の丘陵地にある新興住宅地、北汐見坂。けっこう絶景。

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 矢田川の橋から大野城跡展望台と小倉の町並みを望む。

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 停留所板はトコタンを大胆にフィーチャー。競艇場行き無料バス乗り場ではありません。前山消防団車庫バス停にて(停留所名も大胆)。

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 そして終点の矢田集落センター。味わい深すぎる…。
 ちなみにこの北部バスは昭和55年の運行開始。知多半島のコミュニティバスでは最も歴史が古いのではないかと思われます。
(まさ)

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知多雑 | Comments(0) | Trackback(0)
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