SENBEI & ショーケース

2017年10月27日
 その磯部温泉の名物は「磯部せんべい」で、市街中心部を中心に14軒ものメーカーがあるそうな。かんぽの宿でお茶請けに出た磯部せんべいがとても美味しかったので、翌朝、買いに行ってみました。

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 温泉街に軒を連ねる煎餅屋で、我々が選んだのは「栄泉堂」というお店。決め手は言うまでもなく、味わいのあるカンバンです。

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 磯部せんべいは、小麦粉と砂糖が原料の甘い煎餅です。素朴な甘さと適度な硬さで、老人から幼児まで幅広い層が楽しめる銘菓。愛知県の人には、高浜の岩月製菓の「カルルス」(→●□)とだいたい同じと思ってもらえればいいでしょう(知らない人はスーパーへ)。

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 こちらの店では店先で手焼きしているところを通りから眺めるとができます。見せていただいた型が超絶シブい。

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 磯部せんべいの最大の特徴は、磯部温泉の鉱泉水を使っていることらしい。試食にいただいた割れせんべいを店の間で一気に貪り食った6歳児も興味津々。
 で、本来なら焼いているところも6歳児に見せてやるべきですが、行った時間が早かったのでまだ作業は始まらず、お土産だけ買い込んで磯部をあとにしたのでした。

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 で、その店内には曲面が美しすぎる見事なショーケースが。しかも下部をよく見ると、これ、常滑製のタイルではないか?以前、INAXライブミュージアムの方にタイルの歴史を伺った際、このようなマーブル模様は伊奈製陶が開発したという話を聞いたような覚えがあります。
 地元に帰ったら探ってみたいので、と撮影を願い出たところ、「店内を撮らせてという人は多いけど、ショーケースのタイルを撮らせてという人は初めて」と言われたのであった。
(まさ)
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タウンアーチの先へ0054

2017年10月25日
 今回の群馬遠征の宿泊地は、安中市の磯部温泉のかんぽの宿にしてみました。群馬で温泉といえば伊香保、草津、四万あたりが超メジャーで、東海地方の人に磯部温泉はほとんど馴染みがないかと思います。私らも行くまで存在を知りませんでした。
 信越本線で高崎から四駅目の磯部駅前にある温泉街で、信越本線が軽井沢まで延長されるまでは避暑地として文人墨客に人気だった…とかなんとかいう説明をパンフか案内板で読みましたがうろ覚え。

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 宿に入ったのが暗くなってからだったので、翌朝、温泉街を散策してみると、磯部駅前で歓迎アーチに遭遇。この昭和テイストな一品だけで、この温泉の好感度はグンとアップです(泉質とかには特に興味がないもんで…)。
 気になるのは「愛妻 湯の町」のキャッツフレーズ。

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 駅前ロータリーには偉い人の文字っぽい「恐妻碑」なる石碑も。うーむ、なんとなく元ネタがくだらなさそうな香りが…。なので深く調べずスルーすることにいたします。

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 あと、この磯部温泉は♨の発祥地としても有名らしく、こちらは地図マニアとして見逃せません。万治4年(1661)に起きた土地争いの関連文書にこのマークが書かれていたとのこと。逆さにしたエノキダケや撃ち落とされて落下する火星人の絵ではありません。

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 ♨街は、中心に巨大ホテルがどかんとそびえ立ち、その周囲に5軒の中規模ホテルと小さい旅館が並ぶという陣容。駅と旅館密集地の間に♨名物のせんべい店やスナック・飲み屋・食料品店が軒を連ねており、小ぢんまりしながらも昭和の♨街ぽいシブい風情をとどめています。川のほとりの♨ですし「1/80スケールの下呂♨」といえば東海地方の人には♨分かりやすい♨かもしれ♨ません♨♨♨♨♨

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 そんなの♨街の片隅に、例によってHINOMIが!
(まさ)
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カンバンの手帖ブログ版0357

2017年10月22日
 もうひとつ群馬の鉄道ネタ。
 翌日は午前中かけて富岡製糸場を見物したあと、富岡市内を走る上信電鉄に親子で乗りたかったのだけれど、時間の制約もありやむなく一駅だけチェックしてみました。
 上信電鉄は、ダルマで有名な高崎とコンニャクで有名な下仁田を結ぶローカル私鉄で、5年前に初めて乗りました(→●□●□●□)。そのとき車窓から眺めた駅舎はどれこれも激シブ物件で、次に来る時は駅をめぐってみたいと思っていたのです。
 昼飯を食べる場所を探しつつテキトーに寄ってみたのは、富岡の中心部から西へ車で10分ほどのところに位置する上州一ノ宮駅。

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 シブい、シブすぎる!卒倒!これも世界遺産に登録したらどうなんだ!

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 6歳児も興奮…するわけはなく、駅に来たのに肝心の電車に乗せてくれないとはどうゆう事?と父を見る目つきが厳しいのであった。なお、母は興味がないので車の中で待機しておられます。
 駅舎の中には、実に群馬らしい味わいのあるカンバンも。

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 群馬名物「上毛かるた」の札をあしらった、上野国一宮である貫前(ぬきさき)神社の案内板です。上毛かるたは、群馬の歴史・名所・名物などを盛り込んだ昭和22年誕生の教育的玩具で、今も盛んに活用されており群馬県民でこれを知らない人はいないとか。
 神社は駅からすぐだというので、ついでに行ってみました。

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 これがなかなか凄い立地で、駅の北にある山の上にあるのですが、山門をくぐると社殿への長い階段が下に伸びています。こんな神社も珍しいのでは。似たような例を地元の愛知・岐阜で挙げると、岡崎の福岡にある土呂八幡宮くらいでは。

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 いちおうは親の趣味に付き合ってくれる6歳児ですが、おみくじ引いただけですぐに帰りたがった。仕方ないので、隅々までじっくり拝観する母を残して上に戻り、門前の公園で要望どおりキャッチボールをして差し上げました。
 何しろ6歳児の最近の口癖は「いっつもおとうさんとおかあさんのいきたいところばっかり!」なので…。
(まさ)

上州ネタ関連→●□●□●□
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鉄道名所の町

2017年10月21日
 先月半ば、取材&家族レジャーで五年ぶりに群馬県へ。取材の目的地は、安中市の旧松井田町にある現役製糸工場と世界遺産の富岡製糸場だったのですが、旧松井田町に来たついでに横川にも行ってみました。横川は鉄道難所として知られた信越本線碓氷峠越えの基地だったところです。

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 横川に来るのは、甲子園の出場回数風にいうと20年ぶり三度目。前回は職場の先輩と共に来て、まず廃止直前の横川-軽井沢に乗り、そのあと高崎競馬(平成16年に廃止)に行くという、暇人の極みみたいな旅だった…。

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 信越本線は横川止まりになってしまったのに、有名な「峠の釜めし」がまだ駅弁として販売されていたのには驚いた。過去に二度むさぼり食った峠の釜めしを、時を経て息子もがっついて食べたのには思わず感涙(オオゲサ)。
 なお、釜めしの陶製容器は、美濃焼(高田焼→●□)かと思っていたら、底の裏に「益子焼」と書いてありました。

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 駅の先にあった横川運転区の跡地には「碓氷峠鉄道文化村」というミュージアムが整備されていました。かつて中部天竜にあった「佐久間レールパーク(→●□)」を5倍くらいの規模にした施設です。
 午前中は製糸工場の取材に付き合わせた6歳児を遊ばせるにはもってこい。展示車両が多くて、6歳児も大興奮だ!ただ、テンションがあがりすぎて立ち去り難く、想定より一時間以上も余分に滞在するハメに…。ちなみに、6歳児の興味をいちばん引いていたのは、お座敷列車の畳敷きの車内。

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 かつての運転区の建物を活用した鉄道資料館内にも興味深い資料が数多く展示されていましたが、特に気に留まったのは「日本国有鉄道案内図」。遠江二俣から水窪に通じる天竜本線の末端区間、水窪-池島間が愛知県に入っている!あと、二俣線宮口駅と飯田線三河大野駅を結ぶ遠三線が、本長篠駅接続になっている!
 う~ん、細かすぎて実にどうでもいい。

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 横川見物の締めは、信越本線旧線のレンガ造り橋梁「碓氷第三アーチ」。あと、旧熊ノ平駅跡にも寄ってみました。マニアな親子らしく鉄道名所ばかり…。
(まさ)
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稀勢の里の故郷にある三河の石モノ

2017年10月02日
 春夏秋冬叢書「そう」56号連動ネタ。
 他地方に行った三河遠州の産物や人物の来歴と変貌をわざわざ現地に出向いて探るという珍企画「三遠南信産××育」は、今回、稀勢の里の出身地として有名になった茨城県牛久市にある「牛久シャトー」を訪ねてみました。上野から常磐線で一時間ほどのところです。

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 牛久シャトーは、茨城では水戸偕楽園、筑波山、袋田の滝に次ぐメジャーな観光物件ですが(個人の見解)、愛知県の人はあまり知らないんじゃないかと思います。明治36年に開設された日本初の本格的ワイン醸造場の建造物がそのまま残っており、酒造会社のオエノングループの経営です。
 創設者は、西尾市松木島(旧一色町)出身の神谷傳兵衛。「電気ブラン」で知られる浅草の「神谷バー」を創業した人物でもあります。

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 これらの生みの親です。
 傳兵衛はワインで成功した後、三河鉄道(名鉄三河線の前身)の経営にも参画するなど故郷に恩返しをしています。日本のアルコール史および愛知県の鉄道史を語る時に欠かせない、偉大な三河人の築いた「城」とはいったいどんなものか昔から気になっておりまして、GWに女性取材記者の両親が住む千葉県北総地方を訪ねた際、足を伸ばして夫婦で行ってみたのでした(取材というかほぼ観光)。

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 牛久シャトーは単なるミュージアムではなく、飲食や物販もあるいわゆる“産業観光”施設で、愛知県で言えばノリタケの森に近い雰囲気。煉瓦造りの建物内の面白い展示を見学したあと、園内で製造されているビールを一杯やっていい気分に…。いや、最初はこのネタで記事にできるかどうかわからなかったので、アポを取って訪問したわけではなく本当に観光気分だったのです。
 しかし、飲んだあといい心持で園内を歩いていたら見過ごせない一品に遭遇。

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 一対の狛犬です。

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 なんと、三河鉄道が昭和2年に寄贈したもので、狛犬の第一人者として知られる岡崎の名工、成瀬大吉の作ではないか!これを見て俄然、牛久シャトーの記事を書かねばという使命感が湧き上がってきたのでした。なので、シャトーには地元に帰ってから事後承諾で掲載許可をいただいた次第です。オエノンのご担当者様、ありがとうございました。
 なお、園内にはこのほか三河鉄道が寄贈した常夜燈一対があり、それも石の風合からして岡崎産と思われます。
(まさ)

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◎関東の岡崎産石モノの話題
日光で見つけた成瀬大吉の狛犬→●□
日光東照宮境内の岡崎製常夜燈→●□ ※詳細は「そう49号」を買って読んでください

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