三、八、十

2016年01月23日
 その三方駅前界隈はじっくり見たことがなかったので、駅前に車を停めておいてひと歩き。

160124-1.jpg

 いやもう、北陸らしくて実に味わい深い。どのへんが北陸らしいかというと、旧道沿いに水路があることでしょうか(テキトー)。駅前に多少の店はあるものの中心市街地というほど繁華ではなく、周辺より人口がやや多い旧街道沿いの中規模集落といったところ。
 駅前では米どころらしい味わい深い農業倉庫も発見。

160124-2.jpg

 田舎の駅前に建つ農業倉庫ほど旅情を掻き立てるものはない…と思うのは私だけでしょうか。駅前農業倉庫を全国的に調査をしてみたいぞ。
 ここで目に止まったのは「八村」の文字です。このあたりの八か村の共同倉庫の意味かと思ったら、昭和の大合併まで存在した正式な自治体名「旧三方郡八村」という。八つの村が合併したので八村(やむら)というのは一見安易だけど、こういう遺物を見ると村名にすらどこか風格がある…と感じるのは私だけでしょうか。

160124-3.jpg

 三方駅から二つ小浜寄りには十村(とむら)駅があり、ここも十か村の合併による自治体「旧三方郡十村」があったそうな。

160124-4.jpg

 そして同じく駅前に農業倉庫が。この風格!
(まさ)
-------------------------------
◎マルカドブックス
2冊更新しました。
0204大相撲知れば知るほど(ベースボール・マガジン社)→●□
0205これでいいのか福井県(マイクロマガジン社)→●□
スポンサーサイト
北信越 | Comments(0) | Trackback(0)

カンバンの手帖ブログ版0326

2016年01月22日
 Yahoo!のトップニュースに「北陸新幹線 京都ルート有力」という記事が出ていますね。北陸新幹線の京都ルートは、敦賀から小浜を経由して北側から京都に入るルートのこと。福井財界(主に嶺北)は東海圏ともつながりが深いので米原ルートを推しているという話を聞いたことがあります。福井県民じゃないのでどっちもでいいですが。
 先月下旬、1年半ぶりに行った小浜では、このようなカンバンが見られます。

160123-3.jpg

 市街東部を流れる南川の堤防に立っているもの。JR小浜線とR27号に挟まれており、電車と車どちらからでも見えるという好立地。
 ところで、小浜線沿線にはこういうカンバンもあるのだが。

160123-2.jpg

 気山駅にて。ここで訴えているのは、小浜線上中駅と湖西線近江今津駅を結ぶ夢路線です。新幹線が小浜経由に決定したらもう不要ですが。

160123-4.jpg

 それはともかく、今さらながら小浜線の電車に初めてお目にかかった。電化されてもう13年も経つとは!最後に乗ったのが1995年なので、いまだにディーゼルカーのイメージが抜けておりません。
 写真は三方駅。
(まさ)
北信越 | Comments(0) | Trackback(0)

加賀の飲食物デザインを渉猟する

2015年08月08日
 石川県の続き。北陸には味わい深いデザインのローカル商品が異様に多く、毎年なんやかやと収穫があります。今回はその収穫物をまとめ出し。

150807-1.jpg

 などと言いつつ石川でなく富山ですが、地鉄沿線の町、上市の「日本海みそ」。なんというか、北陸の原風景な感じのパッケージ。

150807-2.jpg

 以降は石川県。野々市の舘製菓所の「すはま」。煎って挽いた大豆に砂糖を混ぜ水飴で練り込んだ、素朴な駄菓子。上の味噌と同じく、ここにも茅葺屋根の家が!でもこの絵、別の袋菓子でも見たような気がするのだが…。菓子パッケージ専門メーカーのフォーマットかもしれません。

150807-4.jpg

 裏の但し書きにもグッとくるのである。

150807-7.jpg

 金沢の食品メーカーふくら屋の「味付たらの子」の缶詰。風合的にも盛り付け的にも昭和40年代の本を思わせる写真が見事じゃございませんか。

150807-6.jpg

 能美市の田中屋製菓の「手取川昭和九年」。衝撃のモナカ皮デザイン!記念碑の建立年の文字のようだ。ていうか、おそらく記念碑か慰霊碑が実在するのだろう。 
 これを見つけたのは偶然で、能美市の旧辰口町を車で走っていたら「昭和九年」と書かれた電柱カンバンが延々続いており、気まぐれにそれをたどってみたところ、農村集落の中にある製造元に遭遇したのでした。店の創業年かと思ったらそうではなく、昭和9年は手取川が最後に氾濫した年で、その悲劇を後世に伝えるために先々代が命名したんだそうな。

150807-8.jpg

 白山市の吉市醤油店のスタンダード「朝日」。ザ・ライジングサン!

150807-9.jpg

 蔵元の建物も見事。所在地は松任市街地から車で10分ちょっと南に位置する安吉町。ここは典型的な加賀平野の農村ですが、町内には日本酒の「手取川正宗」の蔵元、吉田酒造店もあり、景観的にも産業的にもレベルの高い集落になっております。
(まさ)
北信越 | Comments(0) | Trackback(0)

ザ・メダリスト・クラブ

2015年08月02日
 わざわざ白山麓に分け入って重伝建の町並みや日帰り温泉だけでは4歳児に申し訳ないんで、「白山恐竜パーク白峰」なる施設に寄ってみました。

150802-4.jpg

 白峰の中心部から車で4キロほど下流方面に進み、国道157号からぐいっと山道を登った山の中腹の鉱山跡みたいなところにあります。
 なぜこの地で恐竜パークなのかというと、近くに恐竜の化石が発見された「桑島化石壁」というところがあるからとのこと。園内では化石掘り体験もできるそうな。

150802-1.jpg

 ところが、恐竜どころか生き物全般にほとんど興味がない4歳児はさしてテンションがあがらず、かといっておびえて泣き出すこともなく、来るのが4、5年早かったかなといった感じでありました。うーん。
 ところが一品、目を引くブツを発見。

150802-2.jpg

 観光地の定番、メダル刻印機だ!
 4歳児がしきりに「なにこれ?ねえ、これなんなの?」と聞くので、なんだいやってみたいのかい?やいやい、しょうがねえなあ、特別だぞ、てなことで購入することに。なんのことはない、前からやってみたかったのだが、一人でやるのは気恥ずかしいから躊躇していたのでした。子供って便利ですネ!

150802-3.jpg

 機械のフォルムやイラストが文化財級。側面には大阪の茶平工業株式会社の銘板が取り付けられておりました。
 使い方は、左の機械で恐竜パークのオリジナルデザインメダルを購入し(500円くらいだったと思う)、右のダイヤルでアルファベットと数字を刻んでゆきます。刻印代は20円。いまどき20円で何かできるというのがすごい。メダルじたいも意外に重厚感あって、集めてみてもいいかななんて思わされてしまいます。
 実は小学生の時にどこかの家族旅行先で一回だけやったことがあるのだが、ダイヤルの穴が浅くてイマイチ回しづらい感覚は昔のままでした。そして、そのとき父親が刻印ミスをして微妙な気持ちになったことも思い出した。なので慎重に回して、旅のステキな記念品になった次第です。
 で、まだ2週間しかたっていないのに、そのメダルをどこにしまったのかすでに把握していないのであった…。
(まさ)
北信越 | Comments(2) | Trackback(0)

重伝建への階段

2015年08月01日
 東海北陸地方の梅雨明けを挟んだ先月19日から21日まで、一年ぶりに石川県白山麓へ。この地域は、嫁のかつての仕事の関係で縁が深く、白山国際太鼓エクスタジアという和太鼓イベントの開催に併せて毎年行っております。
 で、今回は4年ぶりに、白山麓エリアの最奥に位置する旧白峰村に行ってみました。数年おきに行っている割に、いつも嫁の知り合いのところに寄ったり日帰り温泉に入ったりするくらいで町をロクに歩いておりません。今回は妻子を温泉にブチ込んでおいて、うろちょろしてみました。

150801-1.jpg

 白峰はかつて秘境と呼ばれたほどのハイレベルな山村です。古い民家が密集する中心集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されております。

150801-3.jpg

 もっとも、わたくしの写真では重伝建ぽさがあまり伝わってきませんが…。一枚目の写真はメインストリート(前日が祭礼だったので提灯がまだ残っている)、二枚目は独立した蔵が集まるエリア。このように蔵単体を集めた町は見た記憶がなく、重伝建らしいレアさです。
 で、観光客か不審者かよくわからない風体でじっくり町を見物していると、どの建物に共通するアイテムがあることに気が付いた。

150801-4.jpg

 それは屋根に上がるための梯子である!

150801-2.jpg

 どこの梯子も常設である。豪雪地帯なので、たぶん雪下ろしで屋根に登る用と思われます。

150801-5.jpg

 集落の中心にある林西寺に行ってみると、巨大な木製梯子が本堂と庫裏に架けられていて驚いた(庫裏の巨大さも凄い)。元気のよいガキなら思わず登ってみたくなる風情ですが、勝手に登られちゃさすがに困るので、下部には登れないように板が嵌め込んであります。
 そんなわけで、さすが重伝建、細かいアイテムも一味違うなと感心した次第。
 なお、白峰のあと国道157号を北上しながら観察したところ、白峰の北に隣接する旧尾口村までは常設梯子の民家が見られました。
(まさ)
北信越 | Comments(0) | Trackback(0)
 | HOME | Next »