僕もちょこっとだけ制作に関わった「叙情都市名古屋 木村一成写真集」(
歴遊舎)が、今日発売になりました。
これまで当ブログでも、ときどき取材や3月の写真展(→
●□)などの様子をたびたびレポートしましたが、企画スタートから1年半、ようやく形になった次第。
ひとことでいうと「美しく、あたたかく、懐かしい名古屋が満載の一冊」。名古屋をこのように撮った写真集は、おそらく今までなかったと思います。名古屋の人が見て「ウチの地元、けっこういいじゃん」と感じるんじゃないでしょうか。
全96シーン・オールカラーで値段は2,480円。ぜひお買い求めください。
写真選考中の写真家木村氏&歴遊舎岩月氏(2011.08.14撮影)
ちなみに、歴遊舎代表の岩月さんは某K出版社勤務時代の僕の上司で、15年の付き合い。いっぽう写真家の
木村一成さんとは出会って8年ぐらいで、ライター(もしくは編集)とカメラマンとして、ときどき雑誌の取材なんかで一緒に組んでいた間柄。
僕が歴遊舎岩月さんから企画のアイデアを聞いたのが去年の春で、最初は「ナイトーくん、撮る?」といわれたのだが、こんな写真メインのハードな企画は荷が重過ぎる。だいたい僕の写真は、撮影対象にマニアックな背景があり、写真を出す時はテキストがあって初めて成立するもの、だと自分で思っております(火の見櫓しかり、知多四国しかり)。
そういう企画ならうってつけのカメラマンおりますぜ、ということで、木村さんを紹介したのでした。
で、けっきょく僕は何をしたかというと、取材についていってウロチョロと小ネタを拾っていた次第。まあ、いつか、新しい視点の名古屋の郷土本でも出せればってことで…。
取材をスタートさせたのは去年の5月22日。一発目は、なぜか緑区の滝の水公園でした。小高い丘の公園で、隠れた眺望ポイントとして地元ではそこそこ知られているらしい。最初は高台から名古屋を見て地形を身体に馴染ませてみよう…という話だったと思います。
(2010.05.22撮影、以下同じ)
そんなわけでやってきました滝の水公園、おお、意外と眺めがいい…というかなんというか。
案内板によると、ここは伊勢湾台風でできたゴミを積み上げて作った山で、写真左に見える塩ビのパイプは、ゴミから発生するガスを抜くためのものだとか。ただの都市公園かと思いきや、そんな秘められた歴史があろうとは。
ネタとしてはすごいが、絵的にはどうかというとチョイ微妙で、う~む、と困惑する写真家木村氏(左)と編集者岩月氏。
さすがデザイン都市(笑)らしく、園内には不思議なオブジェが。いや、オブジェ自体は面白いものだと思うんだけど、作者は何を思ったか、この作品のタイトルが「ネガティブ」。って、暗いわ!「ネガティブ」を鑑賞して、う~む、と困惑する写真家木村氏と編集者岩月氏。
また、公園の片隅にはこんなモニュメントも。これもデザイン都市系?と思ったらそうではなく、この山が築かれる前には、ここに名古屋薬学専門学校があったとのことで、その記念碑なのでした。この学校は、名市大薬学部の前身になるそうな。
で、この半年後に名鉄堀田駅界隈をウロウロして、たまたま目に入った下坂町の薬局で話を聞いたら(→
●□)、そこの老店主がこの学校の出身者だった。おお、話がつながった!
なお、この薬局は本書に掲載されましたが、滝の水公園は躊躇なくボツになりました。近所の皆さん、どうもすいません。
そんなわけで「叙情都市名古屋」、よろしくお願いします。
(まさ)
スポンサーサイト
コメント
すぎやま
なんかノッペリしてて。やはり現場に行かないと。
あのパノラマ感は初めて行くとちょっと驚きます。
以前にも書いたかも知れませんが(最近同じことを何度も言う=認知症の始まり?)
ココは初日の出の隠れた鑑賞スポットなのです。
豊明あたりの丘陵地から上がってくる日の出はちょっといいですよ。
初日の出鑑賞スポット探しなんてどうでしょうね。
伊良湖なんかメジャー過ぎちゃって、、。
2011/11/30 URL 編集
まさ
植田や塩釜神社あたりも、いい日の出が拝めそうです。あと八事霊苑とか…。
2011/11/30 URL 編集
nao
これらの写真をぜひ、木村さんに送って、集まりの放映で使ってください。
2011/12/04 URL 編集
まさ
2011/12/06 URL 編集