ため池のベルが鳴るとき

2017年08月16日
 奥山田池、大谷下・上池とマイナーな溜め池を出してみましたが、岡崎市南部の上地・岡崎・羽根・小豆坂学区にはやたらと溜め池がありまして、「岡崎まちものがたり」の地図ページに溜め池の名称を入れるべく編集サポート作業中にできるだけ見に行ってみました。
 わたくしは職業柄、あらゆる景観を注意深く観察する癖が付いておりますが、溜め池というのはどうもこう、なんというか、景観的にいまいち興をそそらないことが多い。なんとも批評のしようがなく、どう表現したもんかと眺めながら考えあぐねてしまうことがしばしばです。ただ、いちおう写真は撮っており、ここでバーンと出しておきます。
 地図で場所を確認しながらご覧ください→●□

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 まずは割と有名どころ「柱大池」。昭和初期から戦後にかけて、ここはボート遊びのできる遊興地「東楽園(とうらくえん)」として知られていました。

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 ここも一部マニアにはそこそこ知られている「長池」。この周囲に昭和6年から28年まで岡崎競馬場があり、今もコースの一部が生活道路として残っています。

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 このへんからだんだん地味に。戸崎公園の南にある三連池のうち西にある「雨池」。

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 真ん中の「中池」。池のほとりに畑や古いアパートがあったりして、まあまあ趣きがある。

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 東の「ガン池」。希少な湿原植物が見られるそうで、小豆坂小学校の自然観察学習がちょくちょく行われています。一度、取材で同行させてもらいましたが、こんな池でも子供たちがワラワラしているとそれなりにいい雰囲気になります。

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 このレベルまでくるといよいよ怪しい感じに。ウィングタウンの南西にある「双子池」。道路で分断され南北に分かれています。

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 そして極めつけは鰻池。もう池だかなんだか…。
(まさ)
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のび太の上地開拓史

2017年08月13日
 岡崎の上地には奥山田池のほかにもうひとつ、大きい溜め池があります。

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 大谷上池と大谷下池です。二つの池の間に岡崎環状線が通じており、市街地方面から南下するとパチンコ屋のZENTの先で左に見えるのが上池、そのすぐ先の橋から右に見えるのが下池。住宅地に面しているとはいえ山の際にあるので、岡崎南部の溜め池群のなかではいちばん雰囲気がいいかも。
 池の周囲には、昭和50年代から平成初年にかけて行われた区画整理事業で緑地帯として保存された山があります。ドラえもんやのび太が住む町にある裏山みたいな感じでしょうか。大谷公園として整備され、当時の地域住民の意見を取り入れて遊具やキャンプ場が設置されています。新興住宅地のすぐそばにキャンプ場があるとは…。

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 公園の目玉施設は山頂にある展望台。この山で古窯跡が発掘されたので、古代のイメージで銅鐸型にしたとか。

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 展望台は私の大好物なので嬉々として登ってみたところ、木が育ちすぎてほとんどなにも見えないのであった。公園整備から30年、時の流れを感じる…。

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 オマケ。「上地八景」絵はがきの大谷公園。
(まさ)


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おじゃまんが奥山田君

2017年08月11日
 話題が前後しますが、岡崎市のシティプロモーションサイト「岡崎ルネサンス」内のコンテンツ「“〇にナる”岡崎まちものがたり」の記事の続き。
 女性取材記者は桑谷キャンプ場(→●□)と岩槻信治(→●□)を書きましたが、僕は「岡崎まちものがたり」で受け持った上地学区より、上地八景&新上地八景をピックアップして記事を書きました(→●□)。
 上地は岡崎市の南部に位置し、国道248号と岡崎環状線が交わるあたりの地域です。大規模な区画整理事業により昭和58年に誕生した新しい学区で、その草創期、郷土意識を育てようと地元の人たちが制定したのが上地八景です。
 その八景のなかに「奥山田池」という溜め池が選ばれています。ここです。



 名所でもなんでもないただの溜め池で、上地学区の住民以外はほとんど知らないんじゃないかと思います。自分も上地に関わるまでは気に留まったことがありませんでしたが、上地八景を紹介するにあたり取材に行ってみました。

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 シブい、シブすぎる!

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 池の形はほぼ長方形。そのうち北面にのみ遊歩道が整備されており、見事な松林の下を歩けるようになっています。溜め池のほとりでこれだけの松の群生が見られるところもなかなかないのでは。溜め池と松が好きな人は絶対に見に行くベき!

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 池は明治20年に砂防用に築造され、戦後ほどなくして現在の形に改修されました。池の北西角には昭和30年に建立された改修記念碑が建っており、これまたドシンプルでシブすぎる。

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 奥山田池は砂川(上地および福岡学区を貫流し広田川に注ぎ込む地味リバー)の源流になっており、池の南西角に水門が設けられています。その水門が閉じられているので、ご覧のとおり最上流部は涸れています。ここに水がダーダー流れている風景を見たいものですが、いつ水門が開くかわからず、もし水流を見られたら超レア!
 というわけで、ここ数年でもっともシブい場所の取材だったのでした。

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 オマケ。戦前の上地学区あたりの地図。
(まさ)
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ミドルセコ

2017年08月08日
 春夏秋冬叢書「そう55号」連動ネタ。もう一つセコ話。
 東三河のセコで唯一町名になっているのが、豊橋市の中世古町。ここです。



 本来はもっと大きく取り上げたいところでしたが、ごくありふれた住宅地なので絵になる写真が撮れそうになく、また、全域が区画整理されてて味のあるセコ道も残っていなので、今回はさらっと本文で触れた程度にとどめました。

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 中世古は豊橋の市街中心部の一角にありますが、東海道吉田宿の24町には含まれていません。「角川日本地名大辞典23愛知県」によると、この地名が登場するのは明治28年。もともとは東海道筋の曲尺手町から南に伸びる「猿屋セコ」沿いに家々が集まった地域で、明治後期に町名を整理した際に中世古と命名されたようです。
 ならば「猿屋世古町」や「猿屋町」にすればよさそうなものですが、なぜか伝統地名は採用されませんでした。サルじゃイメージ的にちょっとどうか…という意見が地元から出たのかも。では、なぜ「中」世古なのか?

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 中央図書館で「吉田宿東海道筋町別地図」を見て、ひとつの説が思い浮かびました。
 吉田宿には何本ものセコ道があり、それぞれに名が記されているのでですが、宿場町東部の三つのセコ「龍拈寺セコ」「猿屋セコ」「談合宮セコ」は、セコといいながらいずれも一間(=1.18m)以上あってけっこう広く、宿場町の中で存在感が際立っています。で、その「吉田宿の三大セコ道」の真ん中に猿屋セコがあることから、「中世古」と名付けたのではないかと…。
 由来を書いてある資料を見たことがないので正しいかどうか不明ですが、もし理由を知っている人がいたらぜひご教示ください。

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 かつての猿屋セコに相当する道は区画整理で消滅してしまいましたが、町内に一ヵ所、このような不自然な鉤型の細道が残されています(地図の「中世古公園」のところ)。なにかいわくがありそうですが…。

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 中世古町内の見どころは並んで建つ二つの寺。そのうちのひとつ、真言宗の清宝寺には四国八十八ヶ所霊場の写しがあり、弘法大師&各寺本尊像が雛壇にずらっと安置されてて圧巻です。
(まさ)

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なつのおやこたんけんたい

2017年08月05日
 桑谷キャンプ場の取材兼レジャーでは、桑谷山のほかにもうひとつオプショナルレジャーを入れたいという女性取材記者の企画により、近くにある三丈ヶ滝にも行ってみましした。ここにあります。



 この滝のことは先のブログ(→●□)で触れているほか、同じく「岡崎ルネサンス<“〇にナる”岡崎まちものがたり」に8/1にアップされた女性取材記者の担当記事「岩槻信治と岡崎の盆踊り唄」(→●□)にも書かれています。この滝は地元でも長く忘れ去られていたのですが、昭和6年に矢作出身の岩槻三江が作った「龍ヶ谷音頭」の歌詞に出てくる三丈ヶ滝は今どうなっているのか?と「岡崎まちものがたり」の龍谷学区の編集委員の皆さんが探しに行き、“再発見”したものです。
 桑谷キャンプ場から歩くと30分以上かかりそうなので、車でぴゃーっと滝の入口へ。林道沿いに立つ導入カンバンが目印です。

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 おーっと、いきなり川口浩探検隊の様相だ!この奥に本当に滝なんてあるのか?それ以前に、こんなところに突入して大丈夫なのか?

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 と思ったら草ボウボウなのは最初だけで、やがてチョロチョロ流れる沢に沿っていちおう道らしいものが現れました。進むほどに勾配が急になり道も悪くなりますが、かまわずどんどん歩くこと10数分、突如、眼前に滝が姿を現した!

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 シブい、シブすぎる!

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 剝き出しになった垂直の岩盤の上を一筋の水がチョロチョロと流れ落ちています。実に味わい深い。雨が降った後はもう少し水量も多いかもしれませんが…。

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 滝の上に頑張って登ってみるとけっこう迫力があって驚き。探検気分で高揚しているためか、6歳児もビビリを克服だ!

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 ただし、滝への登り道はこのようにかなりワイルドですので、子連れで行こうという酔狂な方はほどほどのところで…。
(まさ)
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